9日目:ためいき ページ9
9日目
『はあああああ。』
「おまたせー、どうかしたか?そんな大きいため息ついて。もしかしてテストそんなに悪かったか?」
テスト1日目、放課後の自主練が終わった時大地さんにため息聞かれちゃいました。
『聞こえちゃいました?テストは悪くても、これ以上下がらないっていうか、それが当たり前なんで、そんなことでため息つかないです。』
「おい、せっかく勉強会したんだから、いい点取れるはずじゃないか、、、。っていうか、テストじゃないとしたらさっきのか?」
さっきのことというと、、
田「おい、このドリンク作ったのAか?やばいぞ、飲んでみるか?」
コップに入れてもらったそれを飲むと、水のスポーツドリンク薄味みたいな感じだった。
思わずむせてしまう。2袋入れる粉を間違えて、1袋で作ってしまったんだろう。
田「くっそまずいだろう笑Aテストだからって、普段やらない勉強とかしちゃって、壊れたか?勉強なんてするもんじゃないぞー」
菅「田中何言ってんの。ちょっとは見習って勉強しなさい。あと自主練なのに付き合ってる鈴木ちゃんに文句言わない。せっかく作ってくれたんだし!」
『いやスガさんこれは、自分が悪いです!すぐ作り直してきます!』
田「のやっさん、飲むかこれ?おお、日向も影山も給水しに来い。月島も飲むか?」
月「Aさん、さすがこれやばいですよ」
日「ゴホ、つっ月島、そ、そんなことない、ょ。」
影「…。」
東「もう辞めときなよ、。大地に怒られるよ、。」
『田中もうやめてよ笑ごめんごめん、すぐ作り直してくるねー!』
ってことが今日の自主練中にあったのだ。
「Aって普段あんまミスしないから、ミスした時みんなの前では笑ってても、裏で焦ってすごい落ち込むタイプじゃないか?」
『そんなこと、ない、で、す。』
「スガがA入部してきた時に、そんな気がするって言ってきて3年はそんな失敗してもいじらないし怒らないようにしてた、だから俺の前ではそんな隠さなくていいんじゃない?」
『、、』
初めて気づいてくれたことにほっとしたのかなんなのかわからないけど、なみだがこぼれた。
「え、俺泣かせちゃった?ごめん、おいで」
そういうと大地さんは指で涙を拭き、ぎゅっと抱きしめてくれた。
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「なんで粉間違えたんだ?」
『大地さんに教えてもらった公式いろいろ復習しながら作ってました。すいません。』
「見習って欲しいな、田中とか特にな、。」
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作者名:ゆう | 作成日時:2019年10月13日 23時