【HQ】大地さんの隣(短編集)。 (ページ8)

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8日目:お家でお勉強ページ8

10月20日(日)

「あのさ、今日俺ん家で勉強しない？」

『えっ？あ、はい！』

「なにか緊張してる？」

『親とかにどう思われるか不安で、』

「大丈夫だよ、今日家にいないから。」

『あ、わかりました。』

大地さんと勉強会2日目、今日は大地さんのお家でするようです。

親がいないとは少し安心したけど、別の心配も増えるわけで、、、

いろんな意味で緊張が解けません。

「着いたよ。」

シンプルなイメージ通りの家の前に大地さんが止まる。

『お邪魔します。』

「はーい、どうぞ！そこの部屋で待ってて」

『はい！』

案内されたのは、広々としたリビング。
すっきりしてる部屋が大地さんの家にいるということを意識させる。

「お茶でいい？」

部屋着に着替えた大地さんから聞かれる。

『ありがとうございます！』

部屋着は中学校の頃のジャージらしく、少し丈が短い。

「そんな見るなよ。中学のじゃ小さくて当然だろ、、。はやく勉強やるぞ。」

『はい、古文教えてください。』

「おう、どこだ？」

問題集のページを開くと、、

「え、全部わからないの？」

すべて不正解の壊滅的状態。。

「ここがこの活用だろ？」

『、、、、、、、、』

わかりません。無理です。

「これ暗記して、そしたらこれ解けるから」

『くからくかりしきかるけれかれ…』

1時間後

「おつかれ！もう暗いから送るよ。」

『ありがとうございました！』

なんとかすべて終えることができて、明日からテストだ！

「どうなることかと思ったけど、赤点は回避出来そうだな！明日頑張ろうな！」

いろいろ話してるうちに家に着いた。

「じゃーな、あったかくしてはやく寝ろよ。おやすみ。」

『おやすみなさい、』

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「テスト頑張らなきゃ。てか、中学の頃のジャージはレアだったな。緊張する必要なんてどこにもなかった。てか緊張してるとか、自分なに期待してたんだろ。」