【ナンバカ】今会いに行きます【ムサシ】 (ページ10)

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過去編８ページ10

それから毎日放課後に先輩のお見舞いに行った

うちの両親も何回か着いてきてたな(›´ω`‹ )

なんでゲッソリしてるかって？
だって私の事、毎回茶化すんだよ？

私のメンタルはすでにボロボロですたい

そして忘れちゃ行けないエルフの野郎も毎日付きまとってくる

そんなエルフにとうとうキレた

『あのさぁ、そろそろくどいんだけど。アンタ友達とかいっぱいいるんだから他の人と居ればいいじゃん！なんで私にばっか付きまとうの？いい加減ウザい』

エ｢なんでって君の事が好きだからだよ。｣

『はぁ？』

エ｢君だってそうだろ？君も彼の事が好きで、僕みたいに付きまとっていたじゃないか｣

エルフにそう言われ、はっと気づいた

エ｢本当は彼も君の事ウザがっているかもよ？｣

『そ、そんなわけ...』

エ｢ないとも言いきれないだろ？現に君は僕にうんざりしてる｣

エ｢Aちゃん毎日のように彼の所に通ってるらしいじゃん、本当は彼も迷惑なんじゃないの？｣

言われてみれば私が来た時、たまに浮かない顔してた
本当は迷惑だったんだ...

先輩は優しいから私を傷つけないように毎日我慢してたのかも

私...バカじゃん

先輩の気持ちも考えず自分が会いたいからって毎日毎日会いに行って...

気がつくとエルフが目の前にいて親指で私の目元を拭き取っていた

エ｢ごめんね、僕が言い過ぎたよ。でも君がそんな顔してるってことは思い当たる節があったんだね｣

エ｢僕ならAちゃんみたいな子が毎日お見舞いに来てくれたら喜ぶんだけどなぁ。彼も結構性格悪いんじゃないの？｣

エ｢あんな奴やめて僕にしなよ。僕は君の事、絶対に泣かせたりなんかしない、約束するよ｣

そう言って私を抱きしめてきたが
私はドンッと突き放した

『先輩の悪口言わないで。』

『...貴方の気持ちに応えることは出来ない。迷惑だって思われても私があの人を好きな気持ちは変わらないから！』

『でもエルフのおかげで自分が自己中な奴だって気づくことが出来た。ありがとね』

『もう付きまとうのは今日で最後にして...さよなら』

エルフの顔を見ることなく家に帰る

その日の放課後、初めてお見舞いに行かなかった