【ナンバカ】今会いに行きます【ムサシ】 (ページ31)

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２９.別れの時ページ31

ト｢よし、決めた。コレにするよ｣

そう言って持ってきたのは桃色のセクシー系の下着

『一つだけでいいの？』

ト｢ええ、沢山頂けるほど大層な事はしてないし。自分好みのブラジャーを買ってもらえるだけで充分だよ｣

もっと選んでもいいのに...

そう言うも、断固として譲らない
先に私の方が折れて

一つだけ購入する事にした

レジを済ませトロワの元へ行くと用があるから先に出ててと言われ、現在進行形で店の前にて待っている

ト｢ごめん、待たせたね｣

そう言って私に紙袋を渡してきた

『え、これって...ブラジャーだよね？』

ト｢うん、君に似合う物を選びました｣

『そんな、何もしてないし受け取れないよ...』

ト｢今まで一緒にいて退屈しなかったし、そのお礼って事で貰っておいてよ｣

彼氏さん、きっと喜ぶと思うよ

うっ...

結局その言葉で折れてしまった

ト｢まぁその下着を着けた君を見れないのが残念だけれど｣

『トロワ、その発言は流石にアウトだよ』

そういうのは彼女に言わないと、と笑いながら言う

ト｢僕にそういう人はいないよ｣

『でもトロワはイケメンだし紳士だから、すぐに出来るよ』

ト｢まぁ、そうなんだけど...｣←イケメンなのは認めてる

ト(イケメンでも、好きな人を落とせないなら意味ないんだけどなぁ)

『あ、そうだ。トロワはこれからどうするの？』

ト｢そうですね～...、アメリカにでも行こうかと｣
ト(これ以上君といると本当に諦めきれなくなりそうですし)

『へぇアメリカに行くの？私の故郷なんだ！！もしかしたら私の幼馴染みと会ったりして』

ト｢ははっ確率はかなり低そうだね。...そろそろ行こうかな｣

『そっか...また会えるといいね。』

ト｢きっと会えるよ...｣

トロワは私に近づきに髪にキスを落とした

ト｢じゃあ、またね｣

『うん』

そう言って振り返ることなく、お互いに別々の道を歩いて行った