27.脱獄当日 ページ29
ト「ところで、Aさんは何をして此処へ来たんですか?」
『...私は、公務執行妨害からの脱獄だね』
ト「脱獄?何か理由でも?」
『人を...探してるの』
ト「人を探してですか」
『うん、この人なんだけど...』
一角に貰った写真集を見せながら
今までの経緯を大体説明する
ト「...此処では見た事ないですね、力になれなくてすみません」
『そっか...。』
ト「脱獄、するんですか?」
『うん、暫くしたらね。念の為に看守にも聞いときたいし』
ト「では、その時は僕もご一緒させてください」
『え、でも下手したら刑期が延びるかも知れないよ』
ト「構いませんよ。そろそろ色んな下着を見に行きたかった所なので」
脱獄の理由がよく分からないけど、彼なりの優しさなんだと思って受け取っておこ
同じ歳で同室って事もあり、トロワとは直ぐに仲良くなれた
〜脱獄する日〜
看守に聞いてみると先輩は此処にはいないらしい
ならこの刑務所に用はない
さっさとおさらばしよう
その旨をトロワにも伝えた
ト「今日の夜に実行だね。何だかワクワクしてきたよ」
『トロワって脱獄した事あるの?』
ト「うん、下着を拝みたくなった時にちょくちょくね」
下着への執念が凄いな(汗)
牢屋は簡単に出る事が出来たけど運悪く看守に見つかってしまった
『めんどくさいな〜、トロワどうする?』
ト「牢は君が開けてくれたし、ここは僕が何とかするよ」
するとポケットから何かを取り出して看守に投げつけた
地面に落ちた瞬間、軽い爆発を起こした
『凄い...』
唖然としてると腕を掴まれて森の方に連れていかれる
しばらく走ると街が見えてきた...脱獄成功だ
『さっきは、ありがとう。爆弾を作れるなんてトロワって凄いんだね』
ト「まぁ一応趣味で機械とかよく弄ってたからね」
『同じ19歳とは思えないや』
ト「そんな事ないよ、Aちゃんだって20カ国くらい言葉が分かるんでしょ?僕はそっちの方が凄いと思うよ」
なんかあまり褒められた事ないから照れくさいな
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作者名:うさぎ | 作成日時:2019年10月6日 18時