6 目標とか夢とか ページ6
.
「今日、友達とみんなが練習してるとこ見に行ったんだけど、」
「知ってるベシ。松本が言ってたベシ、Aが茶化しにくるって」 (松本は通学できる距離なので寮には住んでいない)
「茶化しにってゆうかちゃんとみんなが練習してるか見に行っただけだよ!」
「分かってるベシ」
「…それで、私バスケ部の︎みんなと今までもたくさん関わりがあったのに今日初めてバスケというものを知った気がする。あ、ルールとかは全然分からないんだけど、みんなのあのキラキラした目がすごく…かっこ…よかったなって」
……しーん。
恥ずかしい気持ちを押し殺して伝えたのに、無視!?
もしかして笑ってる??
私は俯いていた顔をあげると、深津と河田の顔と耳が赤くなっていることに気づいた。(思春期真っ只) 野辺ちゃんはポカーンとして、イチノは苦笑いしている。
「何黙ってんだ?お前ら」
「大丈夫?」
私と野辺ちゃんは2人を不思議そうに見つめた。(鈍感)
大丈夫だべ、と言いながら背中を向ける河田と頭をポリポリかく深津。
そんな2人を見て私はポツリと呟いた。
「目標に向かって頑張るっていいね。私、目標とか夢とかないからすごい羨ましいなって思ったよ。みんなすごいね」
「…? ( なんか寂しそうな顔したベシ ) 」
「ごめんね疲れてるのに長くなって。ご飯いっぱい食べてゆっくり寝てね、おやすみ!」
みんなのことを思ってそそくさと家に帰る。
柄じゃないこと言ったからみんな驚いただろうな。
あ、月刊バスケットボール片付けるの忘れちゃった。また明日見に行くからそのとき片付けよう。
---------------------‐-------------------‐
【 深津side 】
「Aのやつ俺たちの凄さにびっくりしてたな」
夜ご飯を食べながら野辺が嬉しそうに話した。
俺はさっきAの寂しげな顔にすぐ気づいた。俺たちバスケ部のこと羨ましい、とか言ってたな。
モヤモヤしていると夜ご飯を食べ終えた先輩に雑誌読んだなら片付けろ、と怒られダイニングルームから出て行くと同時に河田が口を開く。
「え、俺呼んでねぇで」
「俺も」
「うん。俺たちが座る時には置いてあったよな月バス」
「だったベシ……あ、」
河田、イチノと目が合う。野辺はわかってないが、この雑誌を見ていたのは、Aだとすぐに分かった。
113人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なな(プロフ) - 初見です!!!バッシュの話が尊すぎてニヤケ止まらないですありがとうございます、、😭沢北くんあんまりないので供給助かります!!更新楽しみにしてます!!無理せず頑張ってください😭 (3月20日 19時) (レス) id: 3ca32de087 (このIDを非表示/違反報告)
きょんす(プロフ) - シルビア★姉貴さん» ありがとうございます♡スラダン好きなんですね😁このお話も楽しめたなら嬉しいです🙏 (2月24日 23時) (レス) id: c020921dff (このIDを非表示/違反報告)
シルビア★姉貴 - きょんすさん» 🥺🥺分かりました。大丈夫ですよ!!🫡🫡✌️✌️ (2月24日 21時) (レス) id: b720108b83 (このIDを非表示/違反報告)
きょんす(プロフ) - シルビア★姉貴さん» コメントありがとうございます!そして返事が遅くなりすみませんm(_ _)m 合作の件ですがありがたいのですが今の小説でも更新が不定期になってしまっているので難しいです…誘って下さりとても嬉しいです!またの機会によろしくお願いします。 (2月24日 21時) (レス) id: 29e0142093 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア★姉貴 - きょんすさん» 初コメ失礼します。もし良ければ、最初に仙道オチ、次に信長オチで、合作しませんか!? (2月17日 19時) (レス) @page29 id: b720108b83 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きょんす | 作成日時:2023年2月14日 22時