13 日本で1番強い高校 ページ13
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インターハイの開催地は東京。
昨日はホテルに着くと堂本先生の部屋で試合相手の分析をしたりセットプレーの確認をしたりして過ごした。
今日の試合はみんな万全な状態で挑めると思う。
会場に着くと周りにいる観客の人達や他県のバスケ部の視線がすごく集まった。
山王ってやっぱりすごいんだ…なんて他人事みたいなことを考えながら大勢のみんなの後ろをちょこちょこ歩いていると、深津が横に来た。
「荷物持つ、ベシ」
深津は手を伸ばして言ってきた。
私の両手には大きいキーパーと救急箱やらでふさがれている。そのことにすぐに気づいてくれたんだ。
「ありがとう。でも、このくらい大丈夫!」
そう返すと深津は納得してない顔で見てきた。
「強がるなベシ」
「ほんとに大丈夫!女子マネだから甘えてるって思われたくないし、こんくらい余裕だよ」
そう言って返すと、ちょうど深津は先輩に呼ばれて行った。
他の部員のみんなも声をかけてくれたけど、そろそろアップ前のストレッチが始まる時間だから、と断った。
アップが始まる前にスポドリの準備をしに私は大荷物を抱えて体育館の外に出る。
部員の人数がものすごく多い山王だから準備も大変だけど、これもみんなのため。
急いで水飲み場に走るとスクイズボトルが落ちてコロコロと転がっていき慌てて取りに行く。すると、顔中絆創膏だらけの男が拾ってくれた。
「ごめんなさい!ありがとうございますっ」
「………山王…っすか?」
私を上から下まで見ると口を開いた。ジャージで分かったのかな??
私は、そうですけど…と返事をすると驚いた顔をしている。
「男だけじゃねーんだ」
「へ?」
「や、テツが山王ってゆう男子校がいいチームだって言ってたから今日の試合見に来たんすけど…あ、テツって俺の父親で」
「そ、そうなんですね…」
目の前にいる男の子?はペラペラと話し始めた。てか、勢いがすごい。
「マネージャーですよね?」
「 (。_。`)コク 」
「じゃあ、聞いていいすか」
「は、はい」
「山王って日本で1番強い高校って本当ですか」
目の前の彼は私をまっすぐ見つめ聞いてきた。その目はなんだか虚ろな目で何かに物足りなさを感じているようだ。
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なな(プロフ) - 初見です!!!バッシュの話が尊すぎてニヤケ止まらないですありがとうございます、、😭沢北くんあんまりないので供給助かります!!更新楽しみにしてます!!無理せず頑張ってください😭 (3月20日 19時) (レス) id: 3ca32de087 (このIDを非表示/違反報告)
きょんす(プロフ) - シルビア★姉貴さん» ありがとうございます♡スラダン好きなんですね😁このお話も楽しめたなら嬉しいです🙏 (2月24日 23時) (レス) id: c020921dff (このIDを非表示/違反報告)
シルビア★姉貴 - きょんすさん» 🥺🥺分かりました。大丈夫ですよ!!🫡🫡✌️✌️ (2月24日 21時) (レス) id: b720108b83 (このIDを非表示/違反報告)
きょんす(プロフ) - シルビア★姉貴さん» コメントありがとうございます!そして返事が遅くなりすみませんm(_ _)m 合作の件ですがありがたいのですが今の小説でも更新が不定期になってしまっているので難しいです…誘って下さりとても嬉しいです!またの機会によろしくお願いします。 (2月24日 21時) (レス) id: 29e0142093 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア★姉貴 - きょんすさん» 初コメ失礼します。もし良ければ、最初に仙道オチ、次に信長オチで、合作しませんか!? (2月17日 19時) (レス) @page29 id: b720108b83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きょんす | 作成日時:2023年2月14日 22時