70話 ページ23
「次は絶対止めてやる…!」
「まだまだ1点!取り戻せるぞ!!」鬼道の鼓舞する声を聞きながら円堂はぐっと表情を引き締める。自分たちは日本代表だ。やられっぱなしではいられない。
「成神!」
「石平!!」
「郷院!寺門!!」
試合再開。攻め込むたびに砂木沼の指示が飛び、それに従い動くネオジャパンの選手たち。堅いディフェンスを破ることができず、イナズマジャパン陣営は攻めあぐねていた。
「砂木沼!!」
この日のためにどれほどの試練を乗り越えてきたのか、お前たちには分かるまいと砂木沼は強く前を見据える。体力の限界に挑戦し、互いに必殺技を鍛え上げた。いつ終わるのか。どうすればいいのか。何が正解なのか。それは、暗闇の中でもがき苦しむ地獄のような日々だった。
自分たちの方が辛い思いをした、厳しい練習をこなしたなどと張り合うつもりはない。見るだけでなく実際に対戦してみれば、日本代表の彼らだって以前より力をつけ強くなっていることなんて、世界と戦うに値する実力を持っていることなんて十分に理解できる。
「改っ!!」
だがそれを抜きにしても、自分たちが立てなかった舞台でプレーをする彼らが羨ましくて仕方がなかった。自分たちがあの舞台でプレーすることができたら、どれほど幸せか。だから今日、正々堂々と勝負して、そして勝利を収めて、
「グングニル、V2!!」
日本代表の座を、この手で必ず掴み取ってみせる。円堂に向かって強力なシュートが放たれた。構えていた円堂は一度強く拳を握ると足を高く上げ、前へ踏み込んで拳を突き出す。
「これ以上点はやらないぜ!正義の、鉄拳!!!」
「っ何!?!?」
グングニルV2を弾き返した円堂。2点目を確信していたネオジャパン陣営に動揺が走る。究極奥義、正義の鉄拳をG4に進化させた円堂にベンチ陣が歓声を上げた。
「だが、我々は負けはしない…!!」
さすがは円堂守、と砂木沼は円堂の覚悟と心の強さを再確認する。そしてそれに屈するわけにはいかないのだと、自身を奮い立たせた。
「郷院!!石平!!」
円堂のプレーで勢い付いたイナズマジャパンは果敢に攻め上がる。土方から基山、そして虎丸にボールが渡るも、そこで砂木沼が声を飛ばした。
「「ハーヴェスト!!!」」
「っうああ!!」
一進一退、互角の戦い。郷院から前線の砂木沼へとボールが渡る。そのままドリブルで上がっていく彼の前に緑川が躍り出た。
「お前などに、今の私は止められぬ!!」
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bizyu(プロフ) - とても面白くて一気読みしてしまいました！これからまた読み直そうと思います！ご自身のペースで更新してくださると嬉しいです(◍•ᴗ•◍) (12月28日 21時) (
レス) id: 529a911b17 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - とても面白かっです！！続きが気になりすぎて夜しか眠れません。更新よろしくお願いします (12月15日 18時) (レス) id: 51c9a307dd (このIDを非表示/違反報告)
サカナ(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございます！思わず一気見しちゃいました笑更新楽しみにしてます！ (10月29日 22時) (レス) @page29 id: ff0b9e3173 (このIDを非表示/違反報告)
テオ - とても面白かったです！続きが気になります！！また書いてくれるのを楽しみにまっています！ (8月31日 9時) (レス) @page29 id: 715df6a9c3 (このIDを非表示/違反報告)
チョコドーナツ(プロフ) - またまた戻って来てしまいました……！イナズマイレブン熱はいつになっても冷めないようです笑何度読んでも面白くて最高です！ (8月21日 19時) (レス) id: 915577a7d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：不二市
| 作成日時：2019年1月7日 3時
