65話 ページ17
「今日は2チームに分かれて練習試合を行う。いいな」
準備運動が終わったところで合図がかかり、全員が久遠のもとに集合すると本日の練習内容を聞かされる。久しぶりの試合形式の練習に、全員がどこか嬉しそうに声を弾ませながら返事をした。
「実戦形式の練習か、楽しみやなあ!」
「!?なんで貴方がいるんですか…」
「よっ!」
それを見守るのはマネージャーたち、と、しれっと目金の隣に立っていたリカ。大阪に帰ったのではなかったのか、と秋が尋ねれば、東京と大阪の往復が面倒になったから塔子の家に泊めてもらっているとのこと。
「おかげでこっちは寝不足だよ…。次から次にギャグ言って、笑うまで寝かせてくれないんだぜ…?」
リカの影から顔を出した塔子は目元にくっきりと隈を作っており、陽気に笑うリカとは対称的なその表情にマネージャー陣は苦笑いを浮かべた。
「っなんだ!?」
久遠がチーム分けを発表しようとしたそのとき、全員の耳に強い打撃音が届く。反射的にその方向を見れば鋭いシュートが向かってきており、円堂は即座に前に出るとそれをしっかりと受け止めた。
「さすがは円堂、素晴らしい反応だ」
回転が止まり手の中に収まったボールを見つめていた円堂は、その聞き覚えのある声に弾かれたように顔を上げ表情を晴れさせる。基山や緑川と同じくあのときと少し容姿は異なっているものの、壮絶な試合を繰り広げた相手を見間違えるはずもない。
「デザーム!!」
「デザーム…?今の私は砂木沼治。チーム、ネオジャパンのキャプテンだ」
ネオジャパン…?円堂が不思議そうな声色で呟く。改めて砂木沼の格好を見てみると、円堂たちの着ているイナズマジャパンのそれとよく似たデザインのユニフォームを身に
「源田、成神、寺門!?」
「霧隠!」
「御影専農と尾刈斗中、千羽山に、木戸川清修の武方もいるでヤンス!」
『真･帝国やエイリア学園の人たちまで…?』
その直後、彼の背後から15人の選手たちが続々と姿を現す。どれも見知った顔ばかりで、鬼道、風丸、栗松、水城が全員の心境を代弁するように声を上げた。
「久しぶりね、円堂君」
「ひ、瞳子監督う!?!?」
かつて雷門と戦った選手たちが、砂木沼と同じ灰色のユニフォームを着て円堂たちの前に立ち並ぶ。突然の展開にぽかんと立ち尽くしていた円堂だったが、加えて瞳子の登場に平静でいられるはずもなくついに素っ頓狂な声を上げた。
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bizyu(プロフ) - とても面白くて一気読みしてしまいました！これからまた読み直そうと思います！ご自身のペースで更新してくださると嬉しいです(◍•ᴗ•◍) (12月28日 21時) (
レス) id: 529a911b17 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - とても面白かっです！！続きが気になりすぎて夜しか眠れません。更新よろしくお願いします (12月15日 18時) (レス) id: 51c9a307dd (このIDを非表示/違反報告)
サカナ(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございます！思わず一気見しちゃいました笑更新楽しみにしてます！ (10月29日 22時) (レス) @page29 id: ff0b9e3173 (このIDを非表示/違反報告)
テオ - とても面白かったです！続きが気になります！！また書いてくれるのを楽しみにまっています！ (8月31日 9時) (レス) @page29 id: 715df6a9c3 (このIDを非表示/違反報告)
チョコドーナツ(プロフ) - またまた戻って来てしまいました……！イナズマイレブン熱はいつになっても冷めないようです笑何度読んでも面白くて最高です！ (8月21日 19時) (レス) id: 915577a7d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：不二市
| 作成日時：2019年1月7日 3時
