50話 ページ2
「お前たちの得意なチームプレーで、俺たちの攻撃をどこまで凌げるかな?」
こちらを見下ろすくすんだ緑の瞳は、虎視眈々と獲物を狙う獣のそれとよく似ていた。得点はイナズマジャパンが勝っているものの、この状況ではもう1点を取られてしまうのも時間の問題。円堂はビヨンに何も言い返せず、ただ歯を食いしばることしかできなかった。
「選手交代。宇都宮虎丸」
「、はいっ!」
久遠は吹雪に代わり虎丸を投入する。虚をつかれた虎丸は一瞬返事が遅れたものの、自分が呼ばれたのだと理解すると立ち上がりライン際へ走っていく。それに不満の色を見せるのは不動で、浮かせた腰を再び下ろすと久遠の背中を睨み付けた。
「頼んだぞ、虎丸!」
「はい!」
円堂に肩を叩かれ力強く頷いた虎丸を見つめる豪炎寺。虎丸に不安を抱いているわけではない。ただオーストラリア戦で見せた、シュートすることをどこか
「…俺よりも、豪炎寺さんの方が確実に決めてくれると思ったので」
本当にそう思っていたのか。その言葉に嘘偽りはないのか。共にプレーをするようになってからそれほど日は経っていないものの、練習での身のこなしを見ていれば大体の実力は測ることができる。
なんらかの理由があり本来の実力を隠しているのか、あるいは抑えているのか。そう思ってしまうほどには違和感を覚えている豪炎寺。ほどなくして虎丸から視線を外した。
「ふっ!」
ナセルのゴールキックで試合が再開する。受け取ったザックがビヨンへとボールを送るも、即座にパス経路に割り込んだ虎丸がそれを阻んだ。
「さあ宇都宮、ゴール前まで持ち込む!!」
続いてメッサーとジャメルを突破したことで角馬の実況にも熱が入る。そのままシュートを打つと、そう、誰もが思っていたのだ。
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bizyu(プロフ) - とても面白くて一気読みしてしまいました！これからまた読み直そうと思います！ご自身のペースで更新してくださると嬉しいです(◍•ᴗ•◍) (12月28日 21時) (
レス) id: 529a911b17 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - とても面白かっです！！続きが気になりすぎて夜しか眠れません。更新よろしくお願いします (12月15日 18時) (レス) id: 51c9a307dd (このIDを非表示/違反報告)
サカナ(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございます！思わず一気見しちゃいました笑更新楽しみにしてます！ (10月29日 22時) (レス) @page29 id: ff0b9e3173 (このIDを非表示/違反報告)
テオ - とても面白かったです！続きが気になります！！また書いてくれるのを楽しみにまっています！ (8月31日 9時) (レス) @page29 id: 715df6a9c3 (このIDを非表示/違反報告)
チョコドーナツ(プロフ) - またまた戻って来てしまいました……！イナズマイレブン熱はいつになっても冷めないようです笑何度読んでも面白くて最高です！ (8月21日 19時) (レス) id: 915577a7d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：不二市
| 作成日時：2019年1月7日 3時
