【イナズマイレブン】紺碧のイノセンス IV (ページ42)

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187話ページ42

「俺と鬼道と土門はデスゾーン、立向居はムゲン･ザ･ハンド!他の皆も、それぞれ自分のメニューで特訓だ!!」

「「「「おおっ!!」」」」

こうして始まった帝国学園での練習。円堂、鬼道、土門は三角の陣形になり中心にボールを設置すると、手を伸ばしながらぐるぐると回転してまずはボールを正面にして止まれるよう練習をしている。そして立向居は引き続き綱海のシュートを受けながらムゲン･ザ･ハンドの習得を目指していた。

『何しよう…』

「プリマドンナ教えたろか?一青やったら絶対誰にも破られんやろ!」

『あっちょっと遠慮しときます』

「なんでやねん!!」

円堂がメガトンヘッドを習得したことでもう付き合う必要がなくなった水城。とりあえず念入りに体操をしたもののすることがなく周りを見渡していると、一之瀬から一旦離れてやってきたリカにそんな提案をされる。両の掌をリカの方に向けはっきりと拒絶の態度を示しながら丁重にお断りした。

「一青、今覚えている必殺技は?」

そこに豪炎寺がやってきた。尋ねられた水城は指を立てながら必殺技を上げていく。アクアトルネード、ブレイヴエンブレム、トリニティブースト。人差し指と中指と薬指、立った三本の指を豪炎寺に向けた。

「ならディフェンス技を習得したらどうだ?」

『ディフェンス技?』

「絶対に必要かどうかは置いといて、習得しておいて損はないだろう?」

『確かに、相手はエイリア学園だもんね。うん、ディフェンス技習得する!ありがとう豪炎寺君!』

「ああ」

備えあれば嬉しいな。基(もとい)備えあれば憂いなし。シュート技とドリブル技を覚えていて、言い方はあれだが使い勝手の良い水城。そしてさらにディフェンス技も覚えられれば、ゴールキーパー以外はどこでも任せられるようになる。

「なんなら俺も付き合うぞ」

『わあすごく助かる、ありがとう』

言葉を交わしながらゴールの方に歩いていく2人。一之瀬のもとに戻っていたリカはそれを見て一言。

「…なんかめっちゃ仲良うなってない?」

珍しく同意するように一之瀬が頷いた。