【イナズマイレブン】紺碧のイノセンス III (ページ41)

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138話ページ41

「……分かったよ!かなわねえな、教えてやるよ!でもいいか、海ってのは半端じゃねえんだ。手は一切抜かねえからな!」

「ああ!ありがとう綱海!よおし、そうと決まれば早速特訓だ!」

何度試してもできていなかった(らしい)円堂に綱海は「やっぱまぐれか」とため息をついた。だがその動きは円堂が正義の鉄拳のためにどうしても必要なもの。そのためにサーフィンを教えてくれと綱海に言うが、綱海は気持ちだけでできるほど甘くないと首を横に振る。

しかし円堂は折れない。サッカーをしたことがほとんどなかった綱海がツナミブーストを打てたこと、気持ちだけでできた綱海自身のことを引き合いに出しながら諦めず頼み込む。それに折れた綱海は、爽やかに笑って首を縦に振った。

「いやーナイスゲームだった!!ナイスなゲームの後は、ナイスなバーベキューでノってくぞおおおっ!!」

「「「「いえええいっ!!」」」」

そんな円堂と綱海を見て雷門イレブンも特訓を始めようとした直後、大海原の監督が現れ大海原サッカー部もそれに続く。「あれ?監督さんは?」と大海原の監督は試合前に一目惚れをした瞳子がいないことに気付き辺りを見渡した。

『瞳子監督は所用だそうで、少し前にここを出ていかれましたよ』

「あっそうなの!?でもすぐ戻ってくるよね!?」

『さあ…』

実は円堂が綱海に交渉していた少しの間チームメイトからの電話で席を外していた水城。そしてグラウンドに戻るときに大海原中から出ようとしていた瞳子と会い、そこで瞳子本人から「炎のストライカーの情報を集めてくる」と伝えられたのだ。

炎のストライカーのことはいいかと思い濁して返した水城に大海原の監督は期待を込めて尋ねる。しかしそこまでは分からない水城は有耶無耶にして返すと、めちゃくちゃ落ち込んだ。

「おい、そんなに食べて大丈夫かよ?」

「大丈夫大丈夫!腹が減っては特訓はできないっ!」

学校付近の浜辺。そこにバーベキューコンロやテーブル諸々を設置し、肉や野菜、シーフードを串に刺して焼いていく。きちんと焼けたものを両手に持ち食べていく円堂はこの後サーフィンもするのに、と綱海に心配されていた。

「はい、あーん!」

「いや、その…」

「吹雪さんにも苦手なタイプってあるんですね…!」

喜屋武が吹雪の口元に肉を差し出すも吹雪は遠慮がちに断っている。肉を焼いていたマネージャー陣はそれを見て驚いていた。こう言われるあたりマネージャー陣の吹雪の普段のイメージが分かる。