【イナズマイレブン】紺碧のイノセンス III (ページ38)

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135話ページ38

「8ビート!」

「立向居!」

音村の指示で渡具知が動き、立向居がボールを奪われその拍子に転んでしまう。ゴールから見ていた円堂が名前を呼んだ。「16ビート!」その間にも土門が突破される。雷門の方が勝っているのに、再び完全に大海原のペースである。

「皆のプレーにキレがなくなった…?……だったら俺が、ゴールを守ってみせる!!」

木暮も壁山も突破され、残るは自分しかいない。それならば、と円堂は笑って手を叩いた。その直後に宜保が駆け上がってくる。円堂が「こい!!」と構えた。

「「イーグルバスター!!」」

「マジン･ザ･ハンド!!」

有言実行。イーグルバスターをしっかりと止めた円堂。シュートを打った3人は何度も止められてしまっているからか悔しそうに歯を食いしばった。そして前線にボールを送るも、すぐさまボールを奪われまた攻め込まれてしまう。

「ゴールは絶対に割らせないぞ!!」

何度も打ち込まれるシュート。後半に入ってから円堂への負担が大きい。しかしそれを見て「俺も負けてられねえぜ!」と今は敵である綱海が表情を晴れさせる。

そして上がってきた一之瀬を阻むが、気合も虚しくまたもや突破されてしまった。しかしそこをカバーした赤嶺。一之瀬の持っていたボールはカットされ外に出た。

「くっそお!なんで取れねえんだよ!!」

そう叫んで感情のままに地面を殴る綱海。それを見て口角を上げた鬼道、を見た水城は『可哀想に綱海君』と心の中で手を合わせた。

「フォーメーションチェンジだ!!一之瀬をフォワードに上げて、一之瀬とリカと一青のスリートップでいく!!」

「待ってたで…!いつかこんな日が来るんちゃうかなって思ってたんや～!!ついに雷門最強フォワードコンビの結成や～!!」

『あれっナチュラルに外された?』

大量のハートを飛ばしながら一之瀬に抱き着くリカ。ちなみにシュート率はともかく得点率を考えれば3人の中では水城が普通にトップなので、言い方は悪いが一之瀬とリカでは最強にはならないのである。

「そうか、攻撃重視で流れを変えるんだな!!」

納得したように言う円堂に頷いた鬼道。さあ、反撃開始だ。