【イナズマイレブン】紺碧のイノセンス III (ページ18)

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115話ページ18

「雷門イレブン、いよいよ沖縄上陸だ!!」

船内の駐車場からイナズマキャラバンが飛び出し沖縄の地を走る。走りだしてすぐに窓越しに見えた美しい青い海と空に、雷門イレブン全員が目を奪われた。ちなみに北海道、本州、四国、九州、そして沖縄にも来たのでコンプリートである。

「俺はもう一度豪炎寺とサッカーしたい!宇宙人を倒すためにも!」

「…俺も早く会いたいです、豪炎寺さんに!」

キャラバンから降り、地平線を見つめながら話す円堂と立向居。途中木暮がそんなに期待してたら違ったときのショックが大きいと茶々を入れたが、春奈が毎度の如く回収していった。

「探すしかない。地上最強のサッカーチームになるためにな」

会話に加わりそう言った鬼道に、円堂は大きく頷いた。彼らにとって豪炎寺修也というエースストライカーは、絶対にチームに必要な存在なのだ。

「響木さんの情報じゃ、この辺りにいるんだろ?炎のストライカーは」

「だからここでキャンプを張って徹底的に探すぞ!皆で聞き込みだ!」

全員がキャラバンから降りた。今から本格的に炎のストライカー探しの始まりだ。聞き込みと言う単語に壁山が目を輝かせる。

「聞き込みって、刑事さんみたいっスね!」

「…手がかりは炎のストライカー。この辺りの浜辺でさながら炎を纏(まと)った凄まじいシュートが何度も目撃されたとのこと」

「とはいえ、これだけの情報では難しい。他に、手がかりはないんですかね?」

唐突に始まった目金と壁山の寸劇。無駄に完成度の高いそれに雷門イレブンが苦笑いを浮かべた。「ないわ、今のところはね」と夏未が呆れながら返す。鬼道が瞳子について尋ねると後で合流するとのこと。今のところめぼしい情報は得られていないらしい。

「皆、気合入れていこうよ!皆で探せばきっと手がかりは見つかるわよ!」

「秋の言うとおりだ、頑張ろうぜ!もちろん、特訓も忘れないようにな!」

「「「「おおっ!!」」」」

手がかりが掴めておらずどこか雲行きの怪しい状況に俯く雷門イレブン。しかしそれを見た秋が励まし、円堂もそれに同意して士気を上げた。

「あたしたちも、バタフライドリームのパワーアップ頑張らないとな!」とリカに顔を向けた塔子だったが、肝心のリカは一之瀬に引っ付いて海に誘っていた。水着を披露したいらしいのだが、そんな暇はないと鬼気迫る表情で塔子に詰め寄られリカは頬を膨らませたのだった。