【イナズマイレブン】紺碧のイノセンス II (ページ25)

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73話ページ25

「イプシロン攻撃陣が雷門ゴールへ攻め上がっていく!」

「来たな…。!!駄目だ…出るなアツヤ…今はディフェンスに集中…!」

『吹雪君!?』

「はっ…、しまった…!!」

「ガイアブレイクだ!!戦術時間2’7秒!」

「「「ラジャー!!」」」

ゼル、マキュア、メトロンの3人が三角の陣形になり上がってくる。それを阻止しようと構える吹雪だがまたもやマフラーを押さえる。様子がおかしいと思い水城が吹雪を呼ぶも間に合わず、気付いたときには突破されてしまっていた。ゴールからデザームが指示を飛ばす。

3人が横に並び気を放出すると岩石が現れ、ボールに引き寄せられるように引っ付いていく。それは同時に蹴り込まれた瞬間に離れて、凄まじい気を纏(まと)ったシュートがゴールへと向かった。

「止めなきゃ…せんぷうじ、うわあっ!!」

「木暮!?ぐあっ!!」

「ゴ─────ル!!雷門、イプシロンに先制点を奪われた──!!」

木暮が止めようと旋風陣を発動しようとするも倒立したところでガイアブレイクが背中にぶち当たり失敗。木暮を巻き込んだままのガイアブレイクを止めようとした円堂だが、木暮がいたことで力が分散し、円堂、木暮、ボールの順番でゴールに突っ込んでしまった。0-1、イプシロンに点が入る。

「気にすんな!走り続ければなんとかなる!さあここからだ!気持ちを切り替えていくぞ!!」

「「「「おおっ!!」」」」

自分のせいだ、と俯く木暮の肩を叩き励ます円堂。そして仲間を見て拳を突き上げる。その様子を見てマネージャーたちが安心したように息をついた。試合再開。激しくボールを奪い合う。

「なるほど、私にも分かってきました。デザーム様の言葉の意味が…!」

「そうだ!魂と魂のぶつかり合い…それが私の求めていたものだ!!」

土門が目金の名付けたボルケイノカットを発動させボールを外に出した。「どうだ!!」と言う土門に「やるな…!」と返すファドラを見てゼルが口を開く。デザームの雷門と会ってからの態度を疑問視していたゼル。そして今その意味を理解した彼に、デザームは笑って嬉しそうに返した。