【イナズマイレブン】紺碧のイノセンス II (ページ20)

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68話ページ20

「ときはきた。10日もやったのだ、どれだけ強くなったのか見せてもらおう」

赤と黒のサッカーボールが降ってきて、怪しい光と共にイプシロンがやってきた。高飛車な態度でそう言うデザーム。練習場の床が開き、グラウンドが現れた。さらに地下があったのだ。

「下にグラウンドもあったんやな…!」

『ここにグラウンドがあったのも分かってたみたいだね…』

「やっぱりここは…エイリア学園の…!」

グラウンドに降りる雷門イレブン。マネージャーたちの考えは当たっていたのだ。そして驚愕している雷門イレブンは気付かない。カメラが設置されていて、この試合が全国中継されるということを。唯一瞳子だけがその存在に気付いていた。

「本人の申し出を受けて、浦部リカさんをチームに迎えることにしたわ」

「よろしく頼むぜ!」

「任しときっ!」

ここにきて思いがけず新しい仲間が加わる。浦部リカ、背番号は15。「ダーリンと背番号が隣同士やなんて、やっぱり運命感じるわ～!」と本人はご満悦である。

「フォワードは水城さんと浦部さん。吹雪君はディフェンスに入って、序盤は様子を見なさい。この一戦で全てが決まる、これを最後の試合にするのよ。必ず勝ちなさい!」

「「「「はい!!」」」」

「いくぞ!俺たちのサッカーを見せるんだ!」

「「「「おおおおっ!!」」」」

フィールドへ飛び出していく雷門イレブン。気合は充分だ。隣に並ぶリカに『頑張ろうね』と両手で握り拳を作り微笑んだ水城に、多数の視聴者が胸を押さえたのは完全な余談である。

「雷門中対エイリア学園ファーストランクチームイプシロン、二度目の対決!雷門リベンジなるか!?」

どうやってこの場所を特定したのかは分からないがやはり角馬の実況。イプシロンのキックオフから試合が始まった。ボールを奪おうとするがマキュアのメテオシャワーにより鬼道、塔子、リカが突破される。必殺技を発動されるようになっただけ良くはなったのだろうか。

『簡単には行かせない!』

「おおっと水城マキュアを足止めだ!抜かせない!」

「しつこい…!!」

「マキュア!」

メテオシャワーが発動される直前に察知して下がっていた水城が立ち塞がる。マキュアが顔を顰(しか)めるがそれも束の間、後ろから上がってきたゼルにボールが繋がった。