【イナズマイレブン】紺碧のイノセンス II (ページ13)

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61話ページ13

「これで1ですか!?もう無理です!!」

「え?なんやて?もっと強うしてってか?」

『あはは何してるの目金君』

巨大なランニングマシーンのようなものに上がりひいひい言いながら走っていた目金。Lv1で音を上げる彼だが、リカは白々しく耳に手を当てて誤聴のふりをする。虎浜によってLv2に上げられた。鬼畜である。

『凄いねこれ、楽しそう』

「せやろ!あっ止まらへーん!」

「そんな!?」

マシーンを馬鹿にしたことが間違いだった。馬鹿にしてしまったことでリカにめちゃくちゃいびられている目金。Lv3にまで上げられると、なんと足場がうねったり傾いたり。

「言うの忘れとったけど、これただ走るだけのマシーンやないで」

「「え?」」

リカが不敵に笑ったそのとき、飾りだと思っていたパイプから目金の足をめがけて靴が飛び出した。疲れ果てて顎の上がっていた目金は当然それに気付かず思いっきり足を取られ後ろに吹っ飛んでいった。あの靴は恐らくボールを奪いにくる敵の足だ。つまりこのマシーンはミッドフィルダー用ということか。

「ウチらもよく吹っ飛ばされたなあ…。見かけで舐めたら、あかんで!!」

リカが腕を組んで目金を見下ろし言うも、1mm、いや3mmくらいの優しさで設置されたような微妙な硬さのマットの上で伸びている目金には聞こえていないだろう。

『凄い、かなり高性能だね』

「おん、レベル上げるともっと激しなるで!最高レベルはウチらもクリアでけん!」

「おんもしろーいっ!!俺、ここでめちゃくちゃ特訓したい!」

「イプシロンとの戦いまで残り3日…!ここなら今まで以上の特訓ができる…強くなれるはずだ!」

「使わせてもらっていいか!?」

期待を込めて見るも渋るリカ。しかし「え、駄目なの…?」と一之瀬が残念そうに言うと「もちろんええよおーっ!」と態度が変わった。言い方は悪いがちょろい。

『ところでキャプテン、いつまでその靴持ってるの?』

「あっ!これどうすればいい!?」

「裏に箱みたいなんあるやろ!そこに入れとくだけでええよ!」