【イナズマイレブン】紺碧のイノセンス (ページ11)

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11話ページ11

「水城、これからよろしくな!」

『うん、宇宙人退治頑張ろうねキャプテン』

水城の真後ろの座席の円堂が身を乗り出して話しかける。突然自身と塔子の間から現れた円堂にも動じず、穏やかに笑って返事をした。

「あれ?さっき円堂君じゃなかった?」

『まだ加入する前だったからね。私自分がキャプテンやってたから、前から誰かのことキャプテンって呼びたかったんだー』

「そっか!じゃあ俺が水城の最初のキャプテンだな!!」

『そういうことになるね。あっ、名前で呼んでくれると嬉しいな』

「分かった!!これから頼りにしてるぜ一青!!」

「円堂ばっかずるーい!あたしも一青と話したい!!」

「ぐえっ」

隣の座席なのに話せず円堂と水城の会話を聞いていた塔子が、ついに円堂の頭を押し退け水城の手を取った。その目は嬉しそうに輝いている。円堂の首からごきっと聞こえたのは気のせいということにした。

「あたし財前塔子!一青って呼ぶから、一青も名前で呼んでくれたら嬉しい!!試合も凄かったし早く一緒にプレーしたいなあ!!」

『よろしくね塔子ちゃん。ありがとう、私も早く皆とプレーしたいなあ』

同じ女子選手の加入、しかも女子でも見惚れるほどの綺麗な子ときた。塔子のテンションは他の誰よりも高く、押し退けられた円堂も首を撫でながら風丸と顔を見合わせて苦笑いしている。

ちなみに美少女を期待していた目金は、予想を遥かに上回る儚げな美少女だったことで呼吸困難に陥って栗松と壁山に介抱されていた。