〝名脇役″3___降谷零 (ページ49)

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#149 ページ49

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博「ほらAくん、頼めれてた物だよ」

「うわぁ博士！ありがとうございます！」

博「最大限に小さくしたからのぉ…じゃが性能はバッチリじゃ！」

博士から受け取ったものは、超小型イヤリング盗聴器だ
こういう類のものを頼むのはMI6の開発部門でも良かったが、阿笠博士の発明ならMI6顔負けの盗聴器を作れると信じ依頼したのだ
何せ変声期やあのスケボーも作っちゃうんだからね

「完璧にイヤリング…流石博士！」

哀「あんまり褒めると調子に乗るわよ」

ほっほっほーと誇らしげに笑う博士のすかさず哀ちゃんが突っ込む

「哀ちゃん…相変わらずキツいね」

哀ちゃんと会うのはこの前の電話以来だ

哀「そうかしら。それよりAさん、博士にそんなもの頼んだってことは…」

哀ちゃんが何か言いかけようとした時、バタンと扉が開いて新一ことコナン君が入ってくる

新「姉さん…来てたんだね」

「私がいる事くらい分かってたんでしょーが。そんな下手な演技しなくてもいいわよ」

新「バレてたか…じゃあさ姉さん！」

「駄目よ。貴方の言いたいことは大体想像がつくわ」

きっと降谷がポアロを休んでいることや、私が博士に電話している内容、最近の哀ちゃんの様子から何かあると判断したんだろう

新「だけど俺も何か…」

「あのねぇ新ちゃん。貴方はあくまで一般人なの。ここから先は私たちの領域、現場に連れていくことはできないわ」

悔しそうにする新一
だけどいくら賢いからといって現場に連れていくことはできない

「貴方達を危険に晒したくないのよ…もう充分巻き込まれてるけどね。まぁでも…少しの知恵、貸してくれる？」

新「っ！いくらでも貸してやるぜ！」

「ふふ、ありがとう。…哀ちゃん、APTX4869の解毒薬はあとどれくらいで出来そう？」

哀「そうね…１ヶ月くらいかしら」

それなら丁度作戦のあとか…
決行前に新一や志保ちゃんの姿に戻るのは危ないもんね

「OK、無理しない程度に進めてね。…それじゃあ私はこの辺で。博士、本当にありがとうございます！」

博「気をつけるんじゃぞAくん。」

「えぇ…じゃあ2人とも、よろしくね。」

正直、この盗聴器が絶対バレないという自信はない。相手はそんなに甘くない…
だけど情報を伝えるために、この国を守るためにやらなければ