〝名脇役″3___降谷零 (ページ33)

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#133 ページ33

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降「お前にもしもの事があったらと思うと、心臓が止まるかと思った…」

ぎゅっと腕に力が入るのがわかる

降「いつもいつも心配ばっかかけやがって」

「ごめん」

降「なんでも一人でやろうとする」

「ごめん」

降「もっと周りを頼れっていうんだ」

それは貴方もでしょ、と言いたいところだがここは大人しく聞いておこう

「…ごめん」

降「でも…本当に、無事で良かった…」

「ごめん…助けてくれて、ありがとう」

降谷の気持ちが痛いほど伝わってくる
先に逝くより、残された者がどれほど辛いか分かってるから

だけどね

「でも言ったじゃん、私は降谷を独りにしないって」

降「…当たり前だ。俺もこんな無鉄砲な奴を置いて先に逝けるか。」

「こんな頑張った人に対して失礼な言い草だなぁ…」

降「はいはい。まぁでも今回は、良くやったな」

またぽんぽんと頭を撫でられる、子供扱いかよ

「でしょ？ボス捕まえちゃうなんて私超お手柄じゃん」

降「全く、すぐ調子に乗る…」

本当の所、怖かったんだと思う。降谷達が来なかったら今頃…
きっとその事に気づいていて、降谷はこうして何も言わずに居てくれる
いつものように軽口を叩きながら。
少し、離れたくないなぁなんて思ってしまう
このままずっと近くに＿＿＿

風「降谷さん！全て制圧し終え…まし…た！？すすすすすみません！！！！出直します！！」

え、なんで風見そんなに慌ててるの？

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考えてから、私たちの今の状態を理解する

そうか、今私達…抱き合ってるんだった！！！！(言い方)

『わぁぁぁ！！』

降「ち、違うんだ風見！これはだな…」

風「私の配慮が足らず、大変申し訳ございません！！」

「待って風見！行かなくていいから！…って、行っちゃった…」

歩くの早すぎだろ…いや、そんなことはどうでもいいんだ

「うわぁ、やらかした…」

降「風見の事だ、その辺のことは大丈夫だと思うが…」

「うん、そうだね…まだ見られたのが風見で良かったよ。変な誤解を産まずに済むだろうし」

変な噂が立つと、私はどうでもいいんだが降谷に迷惑がかかる
これ以上迷惑はかけられない