〝名脇役″3___降谷零 (ページ27)

今日:2 hit、昨日:38 hit、合計:141,734 hit

#127 ページ27

.

「今からあの扉付近で待機して、次にあの男が入ってきたら、皆一斉に外に出て全力で逃げて。絶対に立ち止まってはダメ、出来る？」

光「それだけですか？」

「簡単なように思えるけど敵は大人よ。さっきみたいに油断してたらまた捕まっちゃうわ。でももし危なくなったら…」

コ「僕の時計型麻酔銃とキック力増強シューズを使えばいいんだね。」

「えぇ、貴方が1番危険な目にあうかもしれないけど、出来るだけ貴方達が早く逃げれるように私が援護するから」

歩「Aお姉さんも一緒に逃げるんだよね？」

歩美ちゃんからの質問に首を振る

「歩美ちゃんごめんね、それはできない」

歩「どうして？歩美、Aお姉さんがいないと怖いよ！」

「私はね、貴方達を危険な目に遭わせたあいつらが許せないの。それだけじゃない、ここで私まで逃げてしまうとまたあいつらが皆を狙うかもしれないでしょ？」

でも…と言いたそうな皆の顔

コ「いくら何でも危険すぎるよ！一緒に逃げて警察に連絡した方が…」

「すぐにあいつらは逃げる、連絡してる時間はないわ。」

コ「さっきあいつはボスが来るって言ってた！1人でこんな危険なところに残るなんて無理だ！」

「でもそれが、私の仕事でしょ？しかも、ちょうど今公安が追ってる組織、しかもボスよ？この機会を逃したら次はない、絶好のチャンスよ。」

私と新一以外は何の話をしているんだ？という感じだ

コ「分かったよ…でもくれぐれも無理しないでよ」

と渋々だけど頷いてくれた

時計を確かめる
車で移動していてここにいた時間を除いても、連れ去られた場所からそう遠くはないはず
そして、この状態を覆すにはあいつの力が必要だ
確か今日はポアロのバイトが入っていたはず

「ここがどこか分からないけど、多分まだ米花町だと思うわ。コナン君、ここから出たらすぐにポアロに行ってくれる？」

コ「安室さんに伝えるんだね！」

「えぇ。じゃあ皆、扉の近くに移動するよ」

手錠の鍵を外し、暫く待っていると足音が聞こえ扉が開く。
そして一斉に外に飛び出した

『おい！捕まえろ！』

逃げた先に残りの2人が立ちはだかるが、素早く蹴りを入れる

「早く！逃げて！」

私の掛け声で、駆け出す子供達

『クソ！この女！』

頼んだわよ、皆…
そう思いながら体制を整える