〝名脇役″3___降谷零 (ページ22)

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#122 ページ22

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暫くの沈黙、私が感じてる空気は重い

「ねぇ、そろそろ手離してくれない？」

さっき気がついたけど、これって結構やばい体制じゃない？
流石にこの状態を誰かに見られるのはまずい

降「嫌だ、」

はぁぁぁ！？なんだよ今の返し！！子供か！！
さっきから怒ってるのかなんだか知らないけど、プライベートまでとやかく言われる筋合い無くない！？

「いい加減に…しろー！」

グッと脚に力を込め、蹴りを入れる

降「いってぇ…」

上手い具合に蹴りが入ったのか、腰をさする降谷
流石にやりすぎたか？

「ご、ごめん！…でもあれは降谷が悪いんだよ、あんなことするから…」

私がそう言うと、どこか苦しげな表情でシュンとする降谷。捨てられた子犬かよ！？

「あぁ！分かった！疲れてるんだ！きっとそうだ！そりゃそうだよね！ポアロでバイト、組織の任務、公安の仕事…そりゃ疲れるわ！ほら、ちょうどそこの仮眠室で休んできなよ！もう今日は殆ど終わりでしょ？あとは私がやっとくから！ほら早く！」

降「あぁ…本当疲れてるのかもな…」

珍しく素直だ

グイグイと仮眠室に押し込み、ドアを閉めようとすると

降「手、赤くなってる」

そう言い、そっと私の手をとる降谷
アンタがやったんでしょーが！と心の中で呟く

降「A、悪かった…」

「え？まぁこれくらいすぐ治るし…疲れてるから仕方ない、今回は許してあげる。

じゃあ私行くから、さっさと休んでよね！」

降「すまない…」

バタン、と仮眠室のドアを閉める

「っ…」

なんなんだ最後のあの顔！！妙に色っぽい雰囲気出しやがって！！