〝名脇役″3___降谷零 (ページ17)

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#117 ページ17

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「映画なんて見に来たの久々だなぁ～」

仕事の合間、少し時間が空いてたのでこの前約束していた映画を優太と見に来ている

どこか行くのか？と降谷に聞かれたが、また何か言うと面倒臭いので用事とだけ言って出てきた

優「昔はAとよく見に来てたっけなぁ」

「映画好きの優太に付き合わされてね。懐かしい…」

優「この映画、Aと絶対見たかったんだ。俺が初めて関わらせてもらった作品だからさ！ほら、行こう！」

「うん！期待してるよ。」

＊

映画が終わり、近くのカフェで休む

「ほんっと面白かったよ！流石私の幼馴染だ！」

優「なんだよそれ(笑)まぁでもEDに自分の名前が載ってる時の嬉しさときたら…この感覚があるから大変なことがあってもそれ以上に頑張ろうって思えるんだよなぁ！」

「私も誇らしいよ！優太がこんな素敵な作品作ってるなんか鼻が高いよ(笑)」

昔のように他愛もない話で盛り上がっていると、前の通りに見慣れた車が止まった

RX-7、降谷の愛車だ。隣には…ベルモットが座っている
今日は組織の任務でも入ってたんだろうか

優「ん？安室さんじゃねぇか？…隣に誰かいるみたいだけど」

私があまりにも見過ぎてたせいか、優太もそっちを見る

優「あれって安室さんの彼女なのか？」

「え…？さぁ、知らないけど…」

彼女、ねぇ。傍から見たらそう見えるのかな

優「…Aは好きな奴とかいるのか？」

「ｯｺﾞﾎｯ！いきなり何？」

思いがけない質問に、飲んでいたジュースを吹きそうになる

優「何となく…気になって」

「いやいや…いない、よ？」

優「なんでちょっと疑問形なんだよ…」

「私にも分かんないわ」

好きな人、と言われ何故か一瞬降谷の顔が浮かんだ
ほんと、何でなんだ