〝名脇役″3___降谷零 (ページ16)

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降「あ、あれって…お前の幼馴染じゃないか？」

降谷の目線の先には、私の幼馴染の優太がいた

「え！どこ？…ほんとだ。何やってんだろ？」

何やら忙しそうに動いていたが、向こうもこちらに気づいたようで嬉しそうに駆け寄ってくる

優「A～！！」

「優太！また偶然会ったね。何してたの？」

優「今日こっちで撮影があるからその準備だよ。Aこそ、安室さんと朝早くに何やってんだ？」

「たまたまトレーニングしてたらそこであって…」

安「どうせならと思い一緒にしようと誘ったんですよ。ね、Aさん？」

と安室透スマイルを一瞬で作ってくるこいつに苦笑いしながらも

「あはは…まぁそんな感じ。」

優「ふぅん、そんなに仲いいのか」

今度はムスッとした顔でいう優太

「普通だよ、ふつう！」

私がそう言うと、少し降谷の方をじっと見つめる

優「あ、そうだ！今度一緒にこの映画見に行かないか？俺が関わらせてもらった作品なんだ！」

とカバンの中からチケットを取り出し差し出してくる

「え！凄いじゃん！もちろん、行くいく！」

安「Aさん、そろそろ帰らないと仕事に間に合わないのでは？」

「嘘っ！もうそんな時間！？」

安「えぇ、さっさと行きますよ」

手を取って歩きだそうとする安室さん
連行される前に、チケットを素早く受け取る

「じゃ、じゃあまたね！」

優「おう！また連絡するわ！」

満面な笑の優太と、今度は何故か機嫌が悪そうな降谷だった