〝名脇役″3___降谷零 (ページ13)

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これは非常事態だ。公安として、いや、女としてこの事態を見逃すわけにはいかない

「体重が増えすぎてる…」

いつも不規則な生活を送ってはいたが、それでもずっと同じ体重を保ってきた
こうなった原因はなんとなく分かる…

ポアロで美味しすぎるサンドイッチをほぼ毎日食べ、赤井さんの料理を食べ、降谷にも手料理を振舞ってもらうという贅沢な生活をここ最近送っているからだ

食べるのはいいとして、ちゃんと運動していないことが一番の原因だ
訓練を怠るということはいざというときに皆を守るどころか自分も守れない

降「それでよく公安が務まるな」

なんてことをあいつなら言いそうだ
想像したら寒気がしてきた、やめよう

とにかくトレーニングだ！一同赤井さんに手合わせしてもらおう

＊

「はぁっはぁっ…」

赤「どうしたA、大分鈍っているようだが」

「自分でもっ、ここまで体力落ちてるとはっ、思いませんでした…」

自分でもどうしたと思うくらい体が鈍っていた
簡単な攻めでも避けるのが精一杯で、攻撃どころではない。全体的に見ても動きが遅くなっている

これは本格的にトレーニングもしなければ、射撃の腕も落ちてるかもしれない
明日から、毎日人の少ない早朝にでも河川敷に行って訓練しよう

＊

次の日、日の出とともに家を出る
朝の新鮮な空気を感じ、ランニングをしながら河川敷に向かう

運動を全くしていないのではなく、毎日筋トレなどはしているので回数を少し増やしたくらいで倒れるということはないだろう

軽くストレッチをしながら、やっぱりジャージは動きやすくていいなと思う
スーツはどこか肩苦しく、やはり動きも限られてくる。もう慣れたことだけど
もう仕事ジャージでいこうかしら…という考えが頭をよぎる、もちろんしないよ？
そんなことしたら…言わなくてもわかる

ストレッチを終え、ダッシュを繰り返していた時、見覚えのあるシルエットが見えた