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降谷side
ポアロのバイト中、掃除をしようと思い外に出るとAが誰かと、男と喋っていた
話しかけると、竹内優太といいどうやらAの幼馴染らしい
何かスポーツでもやっていそうな体つきで爽やか、なかなかの好青年というのが第一印象だ
店内に案内すると、すぐに楽しそうに話し始める
その雰囲気を見ても、この男がAに好意を抱いてるのは丸分かりだ
当のAは気づいていない。今日だけはAがこういうことに鈍感で良かったと思う
しばらく二人の会話をこっそり聞いていると、男の口からAと両親はFBIだったという驚きの言葉が聞こえてくる
あいつの親がFBIだったなんて、聞いたこともない
Aもしまったという顔をしていて、どうやら俺に知られたくなかったみたいだ
まぁ理由はなんとなく分かる、きっと俺がFBIのことをよく思ってないことを知っているから気を使っていてくれたんだろう
そこはまだいいとして、まさか赤井が、この世で一番憎い男がそんな昔からAと知り合いだとは思わなかった
改めて嫉妬というものは恐ろしいと思う
自分の知らないAの事を、あの幼馴染も赤井も知っている
たったそれだけのことなのに自分の気持ちをコントロールすることが難しくなる
「最高の仲間だよ！」
とあいつが言ったとき、俺はどんな顔をしていたのだろうか
上手く笑えていたのだろうか
もし好きだと伝えたら＿＿＿
なんてまた同じタラレバを繰り返して、仲間、友達という肩書きを背負って何とかギリギリ君の隣にいられるんだよ
何かしらの間違いでいいから俺のものになってくれないかな…
こんなことを考えるなんて、自分が情けない
きっとこの想いをあいつに伝えるのはまだまだ先になるんだろう
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作者名：華花。 | 作成日時：2018年6月2日 21時
