【文スト】貴方に出会えて、知ったこと。【宮沢賢治】

・・・さて、どうしよう。 ページ49

樋口side

・・・目の前で繰り広げられる物語を私は見ながら思った。


・・・きっと、彼女ー光代ーは自分のせいで賢治さんを殺されるのが嫌なんだな、と。


確かにポートマフィアの掟は厳しい。


幸い私の思い人は上司だから大丈夫、皆にいじられるけど。


けれど光代は別。


敵、しかも首領が最大の敵としている探偵社の社員が恋愛対象。


・・・これは困ったな・・・。



「・・・私は何度何を云われようと貴方は嫌いです。」



そういう光代に負けじと


「僕はそれでも好きです。」


という賢治さん・・・。


私的には光代達の恋を応援したい。


けれど・・・これはマフィアとして止めるべきだろうか？


それとも・・・友達として応援するべきだろうか？







分からない。



そう思っていると


「おや？あんたはあのときの・・・。」



「え、探偵社の女医！？！？」



後ろから声をかけられた。


「女医なんて辞めてくれ、妾は与謝野晶子って言うんだ。」


「では、女医改め与謝野さん・・・。









私は彼女の恋を応援すべきなのでしょうか？」




私は初対面の人に




「・・・はい？」



へんな質問をしてしまった。

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