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Aside


家庭教師『今日はここまでです。お疲れ様でした』

『ありがとうございました…』


今日は、学校から帰ってきてすぐに日本の社会のお勉強。


窓の外を見てみればもう空は暗くなってた。


コンコン


千『A様、奥様がお呼びでございます』

『……うん』


お母さんがわたしのことを呼ぶなんて、めずらしいなぁ。


そのときは、そのくらいにしか思ってなかった。



ーーー


応接間に行って、ゆっくりふすまをあけた。


『…お母さん、Aです』

母『…………今日、この間の遠足の写真が送られてきたの。それで、一応全部に目をとおしてたんだけど………』


お母さんは、ふうとうから何枚かの写真を出して投げるようにわたしのほうにやった。



そのしゅんかん、わたしは何を言われるかよそうがついた。









母『____アンタ、なんで笑ってないの?』


『っ!』


ほら。
やっぱり。


母『…先生からわざわざ電話がかかってきたわ。




___…アンタが笑わないの、今回だけじゃないようね』

『……………………うん』


今まで、いろんな行事があってまいかい写真やさんが来て写真をとってた。



そのなかでわたしが笑ったのは…………………



0回。



母『なにか不満でもあるの?』

『違う…っ』

母『じゃあなんでなの?なんで笑わないのよ!?

周りから変な子に思われるでしょ!!!!』


笑わない、じゃないの。




笑えない、なんだよ……。



わたしはずっと、笑えなかった。

笑おうとするとほっぺが動かなくて、口もあがらない。



『………笑えないの…』

母『はぁ?』


『…笑おうとするとほっぺがいたいの…』




このとき、すこしだけきたいした。



もしかしたら………お母さんがしんぱいしてくれるかもって……。





けど、お母さんが言ってきたのは……









母『___ありえない、笑えないなんて。


……アンタなんて、ウチにいる資格ないわ』



そんな、言葉だった。





『え……っ』


母『………もう話は終わりよ。





絶望的だわ』(((ボソ


『っ!?』



ぜつ、ぼうてき………………?


お母さん、そういったの?



……もう、わたしは家族じゃないの?









千『…………………』

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作者名:イチゴ・チョコレート | 作成日時:2017年1月15日 14時

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