宏にぃと車1 ページ21
宏太side
in車
A「……や、やっぱりなんでもない!ごめんね。
じゃあ行こう!」
さっきそう言って、俺の右手を握ったAちゃん。
何を言おうとしたんだろ………。
それがさっきから頭の中をぐるぐるしてる。
気になりすぎると………運転やらかしちゃいそうだからもう聞いてしまおう!
「Aちゃん」
A「ん〜?」
「さっき俺に言いたいことあった?」
俺、遠回しに聞くとか苦手だから…ド直球に聞いてみる。
するとAちゃんは一瞬俺から目をそらして、また俺の目をまっすぐ見た。
A「…………わたしを、捨てないって…約束…してくれる……?」
今にも消えそうな声でつぶやいた。
「絶対!そんなの、ずーっと前から約束してる!」
すると、ちょっと頷いて……口を開いた。
A「まだね、誰にも…………言えなかったんだけど…」
そう言って、Aちゃんはゆっくりと左腕の服をめくった。
「………!?!?!?!?」
赤信号で止まった瞬間、俺が見たのは………
______青アザだらけの、紛れもなくAちゃんの腕だった。
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作者名:イチゴ・チョコレート | 作成日時:2017年1月15日 14時