一匹狼。2 【Shota.W】 (ページ2)

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岩本｢やっと気持ち自覚したな｣

ふっ、と照は笑った。

｢えっ、？｣

やっと？

どういうこと？

俺が『訳わかんない』という顔をしてたからか、

阿部が教えてくれた。

阿部｢翔太が若林さんのこと好きってことは、

翔太以外みんなわかってたってこと笑｣

｢え、は、？｣

その言葉にめっちゃ驚く。

嘘でしょ、みんなわかってたの？

｢え…そんなにわかりやすかった？俺｣

まさかな、と思いながらそう聞くと、

阿部｢え、めっちゃわかりやすかったよ笑｣

岩本｢今までとのギャップありすぎだよお前｣

阿部も照もめっちゃ笑ってるし……。

佐久間｢俺もすぐにピーンときたね！｣

深澤｢いつわかるんだろーなー、って思ってた｣

佐久間とふっかまで。

え、ちょ、嘘でしょ……………。

俺だけ知らなかったパターン？

俺のことなのに？

てかちょっと待って、

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みんな知ってるってことは…

まさか、

｢わ、若林さんも………知ってる、？｣

岩本｢あー、残念ながらそれはないんだよな｣

｢え、マジで？｣

阿部｢そう。こんなにわかりやすいのにね｣

えー………なんか、いいような悪いような。

深澤｢まあ、本人に気持ち伝えるのは自分でやれ
ってことだよ｣

なんかキメ顔で腹立つな…。

｢まあ、…恋愛ってそういうもん？だしね… ｣

佐久間｢急に恋愛を語りだした笑｣

阿部｢てか翔太戻んなくていいの？

買い物頼まれてたんでしょ？｣

そう言われて、あ、と気づく。

｢や、今はまだ……心の準備が… ｣

岩本｢え、なに、今から告んの？笑｣

｢いやしないけど…！｣

あのメイド姿はちょっと…。

佐久間｢クラスの人探しに来るんじゃない？｣

｢ ………トイレで気持ち落ち着かせてくる｣

阿部｢トイレで!? …まあ、いいか。

誰か来たら誤魔化しとく｣

｢ありがとう｣