一 匹 狼。【Shota.W】

2. ページ3

.


.




河中 ｢しかもこの渡辺くんの席かわいそすぎるでしょ｣


｢…うわほんとだ｣




一番後ろはいいものの、彼の隣がいない。






うちのクラスは奇数だから、こういうことになったわけだ。




まあ一番後ろの席は諦めよう。


そういえば隣の席は誰なんだろう、ともう一度席が書かれた紙を見る。







｢えー私の隣男子だ……｣






『宮舘 涼太』という文字に食いついたのは、なぜか朱里。






河中 ｢って宮舘くんじゃん！｣




｢みやだて？｣




なんか聞いたことあるようなないような…。





河中 ｢ほら、去年2組にいた人だよ！女子からの人気がすごい｣



｢なんで？イケメンなの？｣






河中 ｢顔ももちろん、なにより女子への対応が神対応すぎるんだって！


こう、なんていうの？優しいのは前提として、理解があるっていうか！




まさに貴族の王子様って感じだから、ついた愛称は『舘様』なんだよ｣





｢へー…？｣



そういえば去年、うちのクラスの子もその人の話してたかも。



舘様舘様言ってた子いたな。






河中 ｢いいじゃんA、舘様頭もいいらしいよ？


あと、料理もめっっちゃ上手いんだって！！｣





｢え、すごい｣





そして噂によれば、


去年調理実習でも『Party Time』って言いながら華麗に料理仕上げちゃったらしい。←









意外とノリのいい人なのかな。








--------ｷﾘﾄﾘ線--------

Party Timeって言いながら調理実習する舘様想像して勝手に吹いた人ここに1人。

3.→←1.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す