一 匹 狼。【Shota.W】

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その日の夜、









【翔太 : 試合、再来週の土曜と日曜だったよ】



というラインが入っていた。





｢土日は…空いてる！｣







スマホに入れてるスケジュール管理アプリを見て、



【両方とも行けるよ！】





と送った。








すると、シナモロールの可愛らしいスタンプが返ってきた。



｢……え、意外 笑｣





渡辺くん、こんな可愛いスタンプ持ってるんだ。




しかもこれ、ちゃんとコインで買うやつ……笑






なんとなく、

このキャラクターが渡辺くんに似てるような気もして尚更笑ってしまった。





ーーー



岩本side




｢おー誘ったんだ｣



渡辺 ｢…うん、行くって｣





｢へーよかったじゃん｣








テスト明けの火曜日。









翔太と昼ご飯を食べてると、




『若林さんを試合に誘ったんだよね』


と驚きの報告をされた。






どうやら、テストが上手くいったお返しらしい。









｢でもさ、お返しが試合って嬉しいの？笑｣






大事なのはそこだろ、たぶん。




女の子だし、物とかの方が嬉しいんじゃね？








渡辺 ｢いや、俺も迷ったけど……


こないだの見学、楽しそうに見てたから｣






それにスポーツ全然知らないって言ってたし…と



不安がりつつも若干嬉しそうな翔太。








バスケ部は結構校内でも有名だし、



こないだみたいにたまに見学に来る女子もいる。







まあでも翔太は…




『そういうのいいんで』って言って断ってたな、そういえば。









｢翔太女子嫌いじゃないの｣




渡辺 ｢っえ、いや、別にそんなことないけど｣


｢あ、そうなの？｣




渡辺 ｢なんで？｣






｢や、見学に来る女子たち無視してたじゃん笑｣




渡辺 ｢あれは……タイプじゃない、全然｣





そして、






『やっぱもっとこう……』


と翔太は箸を置いて、目を閉じ、なにかをイメージしてる。





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……たぶん、若林さんを想像してんだろう。笑







こいつ、


なんだかんだ若林さんとめっちゃ仲いいもんな。









｢翔太ってさー、｣



渡辺 ｢ん？｣









｢……いや、なんでもない｣









ここで好きかどうか聞いて



あっさり返事が返ってきてもおもんない。笑








でも多分、


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｢……お前以外みんな気づいてるよ笑｣




渡辺 ｢え、なにが｣

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