一 匹 狼。【Shota.W】

17. ページ18

.




.





｢試合？バスケの？｣



聞くと、首をぶんぶん縦にふる。









渡辺 ｢この前見学来たとき、

…なんか、楽しそうに見てたから｣







｢ああ！迫力すごかったからね！



でもいいの？試合見に行っても｣






渡辺 ｢うん、よければ｣






｢へー行きたい！朱里誘ってもいい？｣



渡辺 ｢全然！誘ってもらって｣





うわぁ、喜ぶだろうな朱里。笑






｢じゃあ行くね、試合！｣



渡辺 ｢また詳しい時間帯とかちゃんと決まったら、連絡するから｣




｢うん、わかった。頑張ってね！｣





バスケの試合かあ、楽しそう。





それにうち強豪校だから、相手も強いんだろうな。







｢なんか差し入れとかしようかな｣




こないだ無断で見学もさせてもらったし…。








｢楽しみだな〜♪｣




テスト明け早々、なんだかルンルン気分です。笑







ーーー



河中 ｢え、誘われた!?｣




｢誘われたっていうか、まあ……うん？｣








次の日の昼休み、


学食でお昼を食べながら試合の話をした。








河中 ｢しかもまーた渡辺くんだしね…笑｣



｢別に誰からでもいいでしょ笑｣





でも、






えー岩本くんがよかったー！



なんて失礼なことを言っちゃう朱里。









河中 ｢てか2人妙に仲いいよね、なんで？｣





｢え、仲いい？私たち｣





話すっちゃ話すけど……そんなに仲良し！ってくらいの仲なのかな？





でも朱里はほぼほぼ呆れ顔を浮かべている。







河中 ｢え、気づいてないの？


渡辺くんがクラスで話すのって、宮舘くんとAくらいじゃん｣




｢………たしかに｣






そういえばそうかも…。




男子ですら『近寄りがたい』って言ってたし。









河中 ｢…まあ、Aが楽しそうだからいいんだけどね｣


｢うん笑｣

18.→←16.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す