一匹狼。【Shota.W】 (ページ16)

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Aside

｢もうそろそろいいかな？｣

夜。

ご飯も食べて、お風呂からも上がった。

まさか、もう寝てるとかないよね？笑

そう思いつつ、ラインを送った。

【遅くなってごめんね！今からできそう？】

するとすぐ、返事がかえってきた。

【翔太 : うん、できる】

その返信を見て、電話をかけた。

渡辺『も、もしもし』

｢もしもし、遅くなってごめんね｣

渡辺『いや、全然大丈夫。こっちこそごめん』

｢ううん！早速だけど、この問題はね…、｣

渡辺くんに聞かれた問題を解説して、

もう一個わからないとこがあったらしく、それも教えて。

｢…こんな感じ。どう、わかった？｣

渡辺『うん。…すごい、若林さんなんでもわかるんだね』

｢なんでもって笑｣

渡辺『だって俺が質問したら、全部答えるから』

｢うーん…あ、でも、スポーツとかは全然無理だよ？

渡辺くんがやってるバスケも、私にはサッパリ｣

ルールはわかるけど、

ポジションがどうとか作戦がどうとから全く分からない。

渡辺『……じゃあ、…今度、教える』

｢え、ほんとに？｣

渡辺『うん』

｢ありがとう！｣

そして10分程度軽く話して、

｢あ、もう寝ないと｣

渡辺『…ほんとだ』

｢そういえば何時に寝てるの？｣

渡辺『もうこの時間には…寝てるかな』

｢えっはや！｣

なのに授業中は寝るんだ………笑

｢ロングスリーパーなんだね笑｣

渡辺『そうかも』

｢じゃあ切るね！

またわかんないとこあったら言ってね｣

渡辺『うん、わかった。……おやすみ』

｢おやすみー｣

電話を切って通話時間を見てみると、

1時間近く話していた。

渡辺くんは自分から喋る方じゃないし、

クラスでも一匹狼みたいなキャラだけど、

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｢……楽しかったなぁ｣

喋ると、結構楽しかったりします。