第二十五話 ページ30
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A「美しいなぁ、兄弟愛って。本物はそれを知らないけどな。
知っていたら最初からそうなっている。そうしなければ数々の本丸で個体差などではしない。
様々な本丸があって、多様多彩で、なんて素敵な事だろうなぁ。
………歴史だって、そうだったら素敵だと思わないか？…なぁ？私。」
A「……そうは思わない。歴史は歴史であるべきだ。変えられぬからこそ、美しさというものはある。俺はそう考える。」
彼女の目を見ながら、Aはそう答える。
彼女は「あはは！」と笑って、Aを見る。
A？「私という存在を作っておいてそれは無いだろう？…君はすごいよなぁ。本来ならばあそこで向こう側に堕ちているはずなのに、私という存在を作り出して収める。………それも、本物だから出来る事なのかい？」
と、Aに問いかける。
Aは、黙ったまま彼女を見つめていた。
彼女は口元を歪ませ、可笑しそうに、楽しそうに笑う。
A？「そんなに見つめられたら、照れてしまうよ。…面白いよねぇ。君は政府から目をつけられる前にたまたま鍛刀していた彼の依り代に全部の力を出してさ本物にしてしまったんだっけ？」
A「………」
A？「そういえば君の本来の姿。久しぶりに見たなぁ。こうして完全では無いけどほとんど別れるのは久しぶりだもんねぇ。」
彼女が見つめる先には、深みのある紺色の少しぼさぼさの髪を、横の下の方で縛っており、透明感のある水色の羽織に白の袴に青の着物をきた男性がいた。
Aは、何も言わずただ少し彼女を睨んでいた。
彼女は、それを見て可笑しそうに笑い、手をAにかざす。
A？「そろそろ、戻るよ。………耐えてね？」
そう言うと彼女の体は赤くなってゆく。
足から溶けるように、消えていきAにまとわりついていく。
A「ぐ……ぅあ……っ」
じわりじわりとまとわりついていたものが、全身を覆っていく。
負という負が頭に流れる。
変えたい過去、醜い感情。
それらが全部、自分の中に入り暴れている。
A「…………………」
全部、入り終わる頃には、Aの体は女性になっていた。
戻ったと、言うべきなのだろうか。
Aは、着物をギュッと握りしめる。
A (……紅が、濃くなったか。)
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澤@(；ω；)(プロフ) - 如月葵華さん» ありがとうございます！！これからも精進してまいります！！お名前素敵ですね！♪( ´▽｀) (2016年7月15日 15時) (
レス) id: 58b054150b (このIDを非表示/違反報告)
如月葵華(プロフ) - 面白かったです！更新頑張って下さい (2016年7月14日 17時) (レス) id: f32bcc3c41 (このIDを非表示/違反報告)
澤@(；ω；)(プロフ) - 無気力女子？さん» 投票ありがとうございます！確認しました！これからも頑張ります！( ´ ▽ ` ) (2016年6月14日 23時) (レス) id: 58b054150b (このIDを非表示/違反報告)
無気力女子？(プロフ) - ５と長谷部さんで投票ってことにお願いします。更新無理をせず頑張ってくださいね。 (2016年6月11日 18時) (レス) id: a57bb1f3a3 (このIDを非表示/違反報告)
澤@(；ω；)(プロフ) - ぽテロさん» 投票ありがとうございます！確認しました！ (2016年5月19日 23時) (レス) id: 7f09a5e734 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：澤@(´・ω・) | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/8df5326c611/
作成日時：2015年11月22日 23時
