刀剣女士、只今 参上！！

第十三話 ページ15

どんちゃん騒ぎの宴会は、時間が経つに連れ、静かになって行った。

残っているのは、大太刀(蛍丸はいない)、槍、太刀数名、打刀数名だけだった。

日本号「…うぃーっと、こうしてお前と呑むのも、久し振りだなぁ。」

酒瓶を片手に持ちながら、Aに笑いかける。
Aは、片手に御猪口を持ちながら、笑う。

A「あぁ、久し振りだな。」

二人は部屋の端っこで、壁に寄りかかりながら、まだ続く宴会を見ていた。

A (騒がしいな……久しぶりだ、こんなに暖かいのは。)

お酒を呑みながら、遠くを見ているA。
それに気付いた日本号は、Aの頭をわっしわっしと撫でる。

A「！……っへへ、なんだよ」

日本号「今は、ゆったり出来る時が多い。気に詰めるなよ。」

そう言った日本号の目は優しかった。
Aは、「あぁ。」と答えた。
だが、遠くを見ている目は変わらない。

日本号はため息をついた後、Aに、「……疲れてるから、もう休め」と言った。

A「はは、わかったよ。」

Aは、立ち上がって、何故か倒れている獅子王を、起こす。

A「獅子王ー。部屋案内、頼めるか？」

と聞くと、手でッグっと親指を立てた。
Aはそれに苦笑し、獅子王に肩を貸して、立ち上がらせる。

A「さて、お暇しますかね。」

といって、通路にでる。
獅子王はAの肩を貸しながら、部屋まで案内する。

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