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6話 ページ6
なんやかんやでミスもなく収録も終わり
「おつかれさまでしたー！」と言うスタッフとメンバーの声が響く。
そんな中で俺を見つけて嬉しそうな顔をしてヒョコヒョコと近寄ってくるA。
その姿を見て少しだけ頬が緩んだ。
人が多くてなかなか近くへ来られなかったせいか
俺の目の前にたどり着いた時のAの顔は達成感に満ち溢れていた。
「準備！帰る準備終わったら、スタジオからちょっと行ったところにあるカフェで待ってて！」
いい！絶対よ！と釘をさしてまたパタパタと仕事へ戻っていった。
「なにあいつ。慌ただしすぎだろ。笑」
パタパタと走り回るAの姿を見て、今日は遅れても怒らないでやろうかな、なんて考えている俺は
たいがい、あいつに甘いのかもしれない。
そんな俺の姿をじーっと観察しているウネを発見して
こらしめたのはもう少しあとの話。
そしてそこからだった。
ドンへがAのことをよく見るようになったのは
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作者名：ありんこ | 作成日時：2016年2月13日 21時
