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つまりは、どういうことだ。

結局私は飯炊き要員であり、もう必要なくなったと言うわけなのか???

そもそも20歳過ぎてからのこの大事な時期を全部ユンギに使わせておいて、それは無いだろう。いや、私が勝手に尽くしていたんだけど。


でも告白してきたのはユンギだったし、それこそ最初の方は少しは恋人らしかったし?
一体本当にいつからだ。距離を置かれるようになったのは。




「なによ、それ…あんまりだわ…」




割れた皿の破片に、ぽつりぽつりと涙がこぼれ落ちる。

もう私は、ご飯すら作らせてもらえないのか。
もう、そばに居ることでさえ嫌になってしまったのか。

私はなんのために何年もユンギのそばにいたのだろうか。

別によかったんだ、ご飯を作ってただ抱かれるだけの存在でも。

それでも、ユンギの傍にいられたら良かったんだ。

だって私は、ユンギがいればそれで良かったんだから。いくら会えなくても、どんだけゴシップがでても…ユンギが私のところに帰ってきて、ご飯を食べてくれだけで十分だったのだ。





「なのに、なんで、もう、そばに居るのもだめ…??」





ご飯を作って、甲斐甲斐しくユンギの世話をする以外、私に何が出来るというのだ。


きっと今頃、あの熱愛報道の女の子とよろしくやりに行ったんだ。




「ユンギは、私のなのに…私のユンギなのに…」





羨ましい、ユンギから愛を貰えるあの子が。羨ましい、きっと、ゆんぎに優しさを貰えるあの子が。





「返して、ゆんぎを返してよぉ…」





力なく呟いた言葉は、誰にも届くことなく、ただ一人ぼっちの部屋に寂しく響いた。

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作者名:ありんこ | 作成日時:2019年2月10日 1時

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