俺の彼女が毎朝変な起こし方をしてくる件について (ページ29)

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二十六日目の起こし方ページ29

〈芝健side〉

逢恋:「いーっぽん、にーほん、さーんぼん、よーんほん、ごほーん…」

もがっ！？呼吸ができ…な、い…。

(ｺﾞｸﾘ)と唾を飲み込むと…
なにこれ、なんかあまじょっぱい？

目を開くと…

逢恋:「あぁ、健起きちゃったのー？もう少しでキャンプファイヤー出来るくらいだったのに〜」

芝:「ほんはほほ、ひひはらは！ははく、ほっへ！！(そんなこと、いいからさ！はやく、取って！！)」

逢恋:「えぇー？全部食べちゃえばいいのにー？」

といいつつも俺の呼吸を邪魔する物体を何本も取り出していく逢恋。
結局これは何だったんだ？

……あー、そういうことね。

カレンダーを見るとこの物体の正体がわかった。

芝:「今日、11月11日か！ポッキー＆プリッツの日ね〜」

逢恋:「ピンポンピンポーン！せいかーい！！でも、ただポッキーだけだと甘すぎるかなって思って、プリッツと一緒に入れちゃったの。大乱闘起こしてない？大丈夫？？」

芝:「いやぁ、それがさぁ……」

普通に美味しかったのだ。

ポッキーとプリッツのサラダ味。
交互に入れてたからなのかバランスがすごく良くて割といける。

逢恋:「えぇ、うそー！！私も食べたい！(ｻｸｯ…)いや、本当に美味しいんかい！」

逢恋って、自分で試さずに俺の口にポンポン入れるとこあるよなー

美味しかったらいいんだけどねぇ？

逢恋:「あ、あと今日は、「長野県きのこの日」と「もやしの日」らしいよ。健と私の大好きなものだから、夕飯にいっぱい使うことにしたのー」

芝:「えっ、まじ！？やったぜ。俺の好きな物がいっぱい食べられるのか」

と、逢恋がいきなり黙祷を始めた。

芝:「逢恋…？」

逢恋はゆっくりと目を開きながら、

逢恋:「今日は、第一次世界大戦が終結した日なんだよ。ヨーロッパの方ではたくさんの人が亡くなったから。」

戦争といえば太平洋戦争のことぐらいしか考えたことがなかった。
けど、今日までにたくさんの人々が戦争や紛争によって命を落としている。

その事実を忘れてはいけない。

逢恋は決して忘れていなかった。
常に過去と向き合っている。

将来のことばかりを考えてしまう俺たちとはやはり違う感性を持っているんだな、と改めて感じてしまった。

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ギリギリ滑り込みでした。
皆さんはポッキーやプリッツ食べましたか？

重い話もごめんなさい。
でも、忘れて欲しくない。