#嘘6 ページ7
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悟とはキス以上の関係にはなっていない。
それほど私は欲がない訳じゃないが、悟とはそういうことを全くしていない。
そのような事を目的としただけの愛は魅力を感じなかったから。
すやすやと私わ抱きしめて眠る傑の頬を撫でる。
硬い筋肉質な腕を枕にしているのを理由にもっと胸に寄る。
「…罪悪感からかなぁ」
それ以上になりたくない、悟とは。そう思う自分がいる。
「愛してる」
「…んぅ…………」
眉をピクリと動かしてまた何事もなかったかのように寝息を立てているのに笑ってしまう。
ここまで鈍感では世渡りしにくそうだ。
「おやすみ、傑」
私が傑に向ける笑みは本物か、偽物か。
私は目を瞑るとすぐ睡魔に襲われる。
今、__向けた笑みは嘲笑う満面の笑みで。
「……おやすみ、A」
撫でられた大きな手に気づかないまま彼女は眠った。
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わらび餅のお兄ちゃん - とても面白く、楽しませていただきました。完結お疲れさまです。 (2021年7月21日 9時) (レス) id: 720510a825 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れもんのティー | 作成日時:2021年7月20日 18時