過去編『龍の男』 ページ38
激しい風が私を突き落とす。
しかし、誰かが私をその瞬間に横の木々から飛び出してきて落ち行く私をさらった。
貴「っ……！？おい！！離せ！！この！！」
？「…………！？」
姫抱きのようにされた体制からもがき出てハイキックをくらわせた。
それを軽々と私の邪魔をした男はバク転で避けてこちらを見た。
美しい。
その言葉が頭を過ぎった。凛々しく勇ましいその顔。若々しく……何より龍のようだ＿＿＿。
ファーのついた足まである長い高価であろう羽織を着ずに肩にかけ、紅葉の模様が施された高価な着物。
白い足袋に草履。見るからに貴族だ。
貴「貴族が……どうして私の邪魔をした！！！何故だ！！」
男「偶然、通りかかっただけだ。……何故死のうとする？」
貴「手前には関係ない！！失せろ！！」
来るな、誰も私に近づくな、触れるな、やめてくれ………！！
もうたくさんなんだよ！！
顔をあげた時にはその男の姿は何処にもなく、風だけが吹いていた。
次の日も次の日も死を望んだが叶わなかった。その男に邪魔されたからだ。
どれくらい死のうとしただろう？二十……いや三十くらいだ。
どれも邪魔された。そのおかげで死にたいという願望が薄れた。
貴「どんだけ……邪魔すんだよっ……！！」
男「偶然だと言っているだろう。」
どうしてこんなに偶然がっ！！ふざけんな！！
男「やっと死ぬ気は失せたか。」
貴「うるさい！！この上から目線！腹立つんだよ！！何故私に構う！？」
男は表情一つも変えずに言い放った。
男「理由などない。ただ何と無く放っておけんのだ。お前を。」
男「名を教えてはくれないか？」
貴「………A。」
男「A………美しい名だな………。」
貴「う、うるさい！！さっさと帰れ！！」
照れくさくて思わずそう言う。
何十回も彼と会い、過ごすうちにいつの間にか会ったら釣りをしたり話し合う仲になった。
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わがし(プロフ) - 天翔る神獣さん» あああ！！そういう事ですか！！ありがとうございます！ (2017年11月7日 0時) (
レス) id: e35f5a8b44 (このIDを非表示/違反報告)
天翔る神獣(プロフ) - わがしさん» 首からネックレスのように付けているんです。多分、誤字ですね。 (2017年11月6日 22時) (レス) id: 6d014aa328 (このIDを非表示/違反報告)
わがし(プロフ) - 首から指輪を下げている……？ (2017年11月6日 22時) (レス) id: e35f5a8b44 (このIDを非表示/違反報告)
天翔る神獣(プロフ) - ●すみれっと●さん» やっぱりキャラはキャラのままが一番ですし、私もキャラ崩壊はあまり好きではないので気を配っています。これからも楽しんでくれたら幸いです。嬉しいコメントありがとうございました！ (2017年9月25日 18時) (レス) id: 6d014aa328 (このIDを非表示/違反報告)
●すみれっと● - 今日、この作品を知り一気読みしました。キャラの崩壊もなく、ワンピースの世界観へ入り込めます。サンジかっこいい…♪これからも私はずっとずっと応援しています。サンジと夢主の恋模様がどうなっていくのか楽しみです！それでは失礼します。長文失礼しました。 (2017年9月25日 17時) (レス) id: 3ba262909a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天翔る神獣 | 作成日時：2017年8月29日 10時
