「夜」 ページ20
男「ハァッ…！！ハァッ……！！」
一人の男が大急ぎで荒い呼吸をしながら走っていた。
彼奴が、彼奴が、「夜」が来るっ＿＿＿！！
血に染まった月が出る一週間だけその災難は訪れる。
だからその一週間は皆、正直に謙虚にそして厄災に怯えながら暮らすのだ。
男「ど、どこ行った……！！」
追いかけていた影が消えた。彼奴に見つかった者は必ず殺される。
殺し方も残忍で臓器がくり抜かれていたり、首や手足がバラバラだったり、だ。
夜「見つけたぞ。」
男「っ……！！あっ……あ……、」
屋根の上にその悪魔はいた。
漆黒の分厚いマントに身を包み、
風に揺れる首のストール。
肩にはボロボロの布が巻きつき、体にジャラジャラと音を鳴らす鎖。
顔はフードと不気味な龍の面で覆われどんな顔をしているのか分からない。
ただ突き刺すような鋭い殺気と眼光を感じた。
男「い、命だけはっ……！！ど、うか……御慈悲をっ……！！」
夜「ダメだ、だがしかしこの光景は面白い。お前は苦しまぬよう殺してくれよう。」
ドスのきいた低音の恐ろしい声が嗤った。流石は数々の異名を持つ悪魔_____。
夜「言い残す事はあるか？」
男「何も………ない……。」
夜「お前が死んだ後、悲しまぬようにお前の一家は全員殺してくれよう。」
俺は絶叫したのか、忍術で対抗しようとしたのか、俺は意識が遠くなった。
「夜」は遠ざかって赤い月と重なった。その姿はまさに死神だった。
＿＿＿＿＿＿＿＿
ナ「A、起きて！A！！」
貴「一体、何が！？」
ナ「人が殺されたのよ！！」
ナミさんに叩き起こされ、服はそのまま急いで船を出てその現場へ。
貴「っ……！」
血の匂いが鼻をついた。
男「また、殺されたか………。」
女「初日からこんなに殺されるなんて……。」
老人「一家全員、全滅か。」
人々は死体を見て口々に言った。流石にこの状況ではキャプテンもふざけた事を口にしなかった。
ル「なんて奴だっ……罪のねぇ奴を殺しちまうなんて……！」
死体処理はあっという間に終わり、私達はとりあえず食堂で朝食を済ます事にした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 193人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わがし(プロフ) - 天翔る神獣さん» あああ！！そういう事ですか！！ありがとうございます！ (2017年11月7日 0時) (
レス) id: e35f5a8b44 (このIDを非表示/違反報告)
天翔る神獣(プロフ) - わがしさん» 首からネックレスのように付けているんです。多分、誤字ですね。 (2017年11月6日 22時) (レス) id: 6d014aa328 (このIDを非表示/違反報告)
わがし(プロフ) - 首から指輪を下げている……？ (2017年11月6日 22時) (レス) id: e35f5a8b44 (このIDを非表示/違反報告)
天翔る神獣(プロフ) - ●すみれっと●さん» やっぱりキャラはキャラのままが一番ですし、私もキャラ崩壊はあまり好きではないので気を配っています。これからも楽しんでくれたら幸いです。嬉しいコメントありがとうございました！ (2017年9月25日 18時) (レス) id: 6d014aa328 (このIDを非表示/違反報告)
●すみれっと● - 今日、この作品を知り一気読みしました。キャラの崩壊もなく、ワンピースの世界観へ入り込めます。サンジかっこいい…♪これからも私はずっとずっと応援しています。サンジと夢主の恋模様がどうなっていくのか楽しみです！それでは失礼します。長文失礼しました。 (2017年9月25日 17時) (レス) id: 3ba262909a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：天翔る神獣 | 作成日時：2017年8月29日 10時
