部屋 ページ20
ドンヘに連れられて来たのはシヌさんのマンション。
オートロックを通過して辿り着いたのはシヌさんの家ではなかった。
そのままロックを外して中に入っていくドンヘに手を引かれる。
え…………
DH「驚いた!?ねぇ驚いた!?」
「いや………驚いたけど………でもなんていうか………」
DH「ん?ん?」
「期待いっぱいのところ申し訳ないけどさ……」
DH「なになに??早く言って!!」
「……………少しひいた」
DH「へ!?なんで!?」
ドンヘに通された部屋
そこはアメリカのパパの家にあるはずのもので溢れていた。
同じではないけど、まるで私の部屋みたい。
なんでドンヘがこれを知ってるのかと思うと、若干の恐怖を感じる。←
でも懐かしい
家に行っても、部屋までは行くことはここ何年もなかったから。
部屋に入ってチェストの上にある写真を手に取る。
これは確か初めての授賞式の時に皆で撮った写真。
私の家族と、サラの家族。
全員でわちゃわちゃしながら撮ったんだっけ。
皆笑ってる。
私もサラも。
DH「俺ね、そのAすっごく好き。あ、これも好き」
それは私とサラのツーショット。
二人で目を真っ赤にしながら爆笑してる写真。
一人暮らしをすることになって、家を出る前日に二人で寂しくて泣いた。
だけどお互いの顔の悲惨さに笑ってたのを、パパが泣きながら撮ったもの。
だから少しぶれてる。
DH「俺もこのAを見たい。だから一生懸命考えた。何がAの枷になってるのか、すっごい考えた。
それで俺思い出したんだ。Aのアメリカの家にあったもの」
そう言って写真たての1つを手に取った。
DH「Aが本当にやりたいのはこれでしょ?」
写真に写る満面の笑みの私。
DH「だから俺がその環境に戻してあげる。それだけに専念出来るようにしてあげる」
私の周りには子供達。
DH「俺なんてまだまだだけど、Aの分まで作曲頑張る。うん………頑張る!!」
場所はただのスタジオ。
DH「だからつまりね………あの、うんとね………」
段々と自分で何を言ってるのか分からなくなってきたのか、首を傾げて目を彷徨わせたり挙動不審になってきた。
全く………最後まで決めきれないのが流石としかいえない。
このままいってくれたら私も素直におちたのにね。
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sava(プロフ) - 舞桜さん» 舞桜さんお久しぶりです!!また見ていただけたことに感謝しかありません。そして嬉しいお言葉。泣いちゃう(;_;)完結できるよう頑張ります! (10月24日 23時) (レス) id: d340682af9 (このIDを非表示/違反報告)
舞桜(プロフ) - おはようございます一言「この作品好きです」 (10月5日 7時) (レス) @page29 id: c1ba84da81 (このIDを非表示/違反報告)
sava(プロフ) - 舞桜さん» え!!ほ、本当だ!!なんで!?教えて頂いてありがとうございます!!直ぐに直します!! (2020年1月15日 22時) (レス) id: d340682af9 (このIDを非表示/違反報告)
舞桜(プロフ) - savaさん!お話が終わりになっているのですが移行でしょうか??汗汗 (2020年1月6日 8時) (レス) id: c1ba84da81 (このIDを非表示/違反報告)
sava(プロフ) - 凛mamaさん» お久しぶりです。もう長いことお待たせしているにも関わらず、待っていてくれたこと本当に嬉しく思います。凜mamaさんは初期を知っている方なので、見返すとこっそり直したの気付かれるかもそれませんが、何卒お許しを(笑) (2020年1月5日 3時) (レス) id: d340682af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sava | 作成日時:2015年4月4日 20時