second house 7

最後2〜HC〜 ページ27

スタジオに入った所でソンミンとすれ違った。



声をかけたけどまさかの無視。

礼儀正しいあいつが？

不審に思ってスタジオに目を向けるとAがこちらに向かって歩いてきていた。



HC「おい何をやる気だ」

「………今日で終わらせるの」

HC「あいつのこの一年を見た上で、そう決めたのか？」



Aがいなくなってからソンミンは変わった。

元々男らしい性格だったけど、更に深みが増したというか、精神的に落ち着いた。


ソンミンの近況を報告する度に、Aはいつも同じことを言った。

"やっぱり離れて正解だった"って。

それを聞く度に、弟の悲しむ日が迫っていることを感じた。



「私の考えはあの時から変わらない」



お前の言ってた"先の無い付き合い"って居る距離じゃなかったんだな。



HC「後悔すんなよ」

「しない。私も進むから」



そしてそのままスタジオから出ていった。



進む……か。



LT「そんな切なそうな顔してどうしたの？」

HC「お前にはわかんねぇよ」

LT「なにそれ酷くない？」

HC「うるせぇな、ほっとけ」



うるせぇハラボジを置いてスタジオを進む。

こういう絡み方するときは厄介だからな。



LT「僕はね、ヒチョルと付き合って欲しかったな」

HC「………なんの話だよ」

LT「本当にいいの？今ならまだ間に合うよ？」



こいつ………



LT「なぁんてね。これ以上揉められても困るからそのまま大人しくしててね」

HC「お前は何が言いてぇんだよ」



隣を歩いていたジョンスを睨み付ける。



LT「駄目だよヒチョル。お前は片割れなんだから。後悔するな」

HC「してねぇよ」

LT「その顔はそうは見えないよ？撮影始まるまでに直せよ」



立ち止まった俺の肩を叩いてそのまま先に行った。



少しくらい思ったっていいだろ

もし俺だったらって



DH「痛っ！！ちょっとヒョン何で！？」

HC「うるせぇお前がぼさっとしてるからだ」

DH「俺立ってただけだよ！？」



大体こいつがいつまでたってもぐずぐずしてるからこうなったんだよ。



HC「お前がアホ面してる間にお姫様は拐われちまうんだよ」

DH「お姫様？」

HC「さっさと手に入れろよ」



頼むから俺をもう後悔させないでくれ

最後3〜DH〜→←最後

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す