second house 7

ふーん ページ23

カメラマン「一緒にどうだい？」

「結構です」

カメラマン「そう言わずにさぁ〜」

「絶対嫌です」

カメラマン「昔はニコニコして可愛かったのに……」



このカメラマン見たことあると思ったら、昔よく撮影したヨンジェさんのアシスタントだった人。

確か名前はジュン。

途中から見なくなって、独立したとは聞いてたけど……



JN「まぁ今の君は撮る気ないけどね〜」



撮る気ないなら言うなよ。

この人昔からこうやって攻撃してくるから好きじゃない。



JN「そういえばヨンジェさんに会ったんだって？」

「パーティーで偶然ね」

JN「この間久しぶりに会ってさ。君をもう一度撮りたいって言ってたからどんな感じかと思ってたのに……がっかりだよ」

「すみませんね、魅力なくて」

JN「君はこっち側にいるべきじゃない」

「人間やめろって？」

JN「君の場所はあっちだ」



ジュンが指さすのはスジュのメンバー。

カメラチェックの為にスタンバイしてる。



JN「ごちゃごちゃ余計なこと考えてないで、さっさとあっちに戻りなさい」



私の頭をポンと叩くとカメラの前に行ってしまった。


余計なお世話だよ。


髪を直そうと頭に手を伸ばすと、その手を掴まれた。



SM「僕が直してあげる」



そう言うと私の正面に回り、髪の毛を直し始めた。



SM「あのカメラマンとは知り合い？」

「アメリカにいた時に少しね」

SM「ふーん」



それから色々聞かれるけど、必ず答えは"ふーん"だけ。

え、なにこれ新手のいじめ？



SM「はい出来た」



鏡を取り出して見ると綺麗に元通りになっていた。



「ありがとね」

SM「これから仕事？」

「いや、このあとドンへとデート行………」



さっきから質問ばかりだったから、何も考えずに答えちゃった;;



SM「へー。だからそんなお洒落してるんだ」

「あははははは………じゃあ私お邪魔だから外にいるね;;」



その場を逃げようと振り返ると、後ろから急に腕を取られ、そのまま出口まで引っ張られた。



「ちょっと引っ張らないで！！誰かに見られたら誤解されるかもしれないじゃない！」

SM「じゃあ大人しくついてきて」



振り払うのをやめてみん君に引かれるまま後に続く。



今日はこのまま……なんて期待したけど、やっぱり駄目だった。



みん君に握られた手。

これも最後になると思うと、ぎゅっと力が入る。




覚悟をしよう。

これまでが終わる覚悟を。

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