階段〜SD〜 ページ45
『ーーーー！！ーーー！ーー！！！』
事務所を歩いていると、扉の奥から誰かが怒鳴ってる声が聞こえた。
ここはデビュー組のフロアだから入れる人は限られてる。
そしてこの先は階段。
もし喧嘩なら危ないから止めないと。
近付くにつれて声が聞き取れるようになってきた。
これって英語だよね。
てことは海外組か。
ジェシカ達の姉妹喧嘩か？
扉をそっと開け、バレないように覗くと、電話をしながら苛ついてるAがいた。
さっきまで怒鳴ってたのが嘘のように黙っていて、その表情は冷めきっていた。
俺は他のメンバーに比べてAと接する機会は少ない。
だけどそれでもAは俺になついてくれた。
あのふにゃふにゃの笑顔で"どんちゃーん♪"って言いながら抱き付いてくる。
俺はその顔が大好きだから、Aにはいつも笑っていてほしい。
だから……そんな顔しないでくれよ。
電話を切るとそのまま階段に座って俯いてしまった。
そっと近付いて隣に座る。
「どんちゃんには見られたくなかった」
俺がいたの気づいてたのか。
SD「何言ってるかさっぱりわかんなかったから大丈夫だよ」
「違う。私がキレてるとこ」
SD「別に初めて見たわけじゃないし。ドンへに何度かキレてたじゃんww」
「あんなのキレてるうちに入らない」
うん知ってるよ。
Aは俺達に本気で怒ったりしない。
SD「何かあったの？」
「何でもない。少し話が拗れただけ」
SD「何でもないって顔してないぞ。他のメンバーには言いづらくても俺なら言えるだろ？」
「………人って浅ましいね。特に欲の前だと」
この業界にはそういう奴等は腐るほどいる。
勿論この事務所にも。
この世界にいる限り、それを受け流すことを覚えないと必ずどこかで歪みがでる。
「でもそういう人達がいないとこの業界は回らない。切っても切れないんだよね。それが時々とてつもなく嫌になる」
俺達より沢山そういう奴等と関わらなきゃならないA。
こんな細い体で今までどれだけのことを耐えてきたのか、考えるだけで切なくなる。
SD「とりあえず太ろうか」
「………はい？」
SD「俺のように心に脂肪を付けて、そいつらをはね除けないとな！」
「ついに心まで太り始めたの？」
まだ他にあるわ！！
えっと……
足の甲とか？;;;
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sava(プロフ) - 凛mamaさん» はじめまして♪一気読みありがとうございます！！お疲れ様でした！！笑 地味に更新しておりますので最後までお付き合いしてくれると嬉しいです( ´∀｀) (2014年6月2日 23時) (
レス) id: 952f78d2d1 (このIDを非表示/違反報告)
凛mama(プロフ) - 初めまして！最初から一気に読んでしまいました！もう、楽しすぎます！！これからどうなっていくのかドキドキワクワクしながら待っています(^_^) (2014年6月2日 13時) (レス) id: 6be6ac1ecb (このIDを非表示/違反報告)
sava(プロフ) - ジャヨンさん» はじめまして(^^)コメントありがとうございます！楽しみにして頂けるなんて嬉しい限りです(*´∀`)♪ (2014年5月22日 18時) (レス) id: 952f78d2d1 (このIDを非表示/違反報告)
ジャヨン - すごく面白いです！更新楽しみにしてます頑張ってください！ (2014年5月22日 1時) (レス) id: bcc6740997 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sava | 作成日時：2014年3月18日 18時
