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ザックが初めに言っていたこと。
楽しそうにしてるとか、幸せそうにしてたら殺しちゃうってやつ。
ザック「気持ち悪すぎてなんねぇ」
『酷い…。もしかして私じゃ…嫌だったりする…?』
ふっと頭に浮かんだ。それを思い出したくなくて小さく首を振る。
ぱっとザックから離れたドロシーは何も言わなくなった。
ザック「お前が黙ってると調子狂うな…」
ザックは少し動いてドロシーをぎゅっと抱きしめた。
その途端、鼓膜が破れる程の爆発音がなり、金庫が揺れた。
隙間から、少しだけ熱風が入ってきたが、ザックがドロシーをぎゅっとしてたので熱風を浴びたのはザックだけだった。
ザック「あっちぃ……」
『………だ、…大丈夫……?』
ザック「お、おぉ…、これくらいなんともねえよ。つうか爆発したのか?」
『う、うん………そう、みたい……』
金庫の扉を開けて出てみて、息を飲んだ。
ザック「まじかよ…」
何もかもが吹き飛んで真っ黒になっている。
爆弾を置いた壁際にはとても大きな穴が開いていた。
穴から、レイチェルが入ってきた。
レイ「突然爆発したから…びっくりした。何事かと思ったら…」
ザックとドロシーは穴から出て、新鮮な空気を吸った。
ザック「ドロシーが爆発させて、何もかも吹き飛ばしたからやってやった!って気分だな。」
ふらふらしているドロシーにレイが言った
レイ「毒…大丈夫…?」
『うん、平気だよ』
ザック「じゃあ行くぞ。死なれちゃ困るけどよ、先にも進まねえとな」
3人は鍵の開いた扉を潜り、ようやく廊下へと出た。
ザック「しっかし、あんなことになるなんてよぉ、あいつも思ってなかったろうな!」
レイ「真っ黒だったもんね」
前で2人が話しているのをぼんやりと聞きながら必死に歩くドロシー
『(眠すぎて…倒れそう……)』
ザック「おい、歩けんのか?」
『うん……………』
そうは言っているが、視界がぐにゃぐにゃと曲がっていて、進んでいるつもりなのに進めない。
ザック「だあぁぁ!くっそ、このペースで進めるかよ!」
『お姉ちゃんと…ザック、で先行ってて…いいよ?』
レイ「先に行ったらドロシーと会えないかもしれない」
『大丈夫、私歩けるよ…』
レイ「昔からちゃんと自分の気持ち伝えられないの、ドロシーの悪い癖だよ。」
…昔からの悪い癖。
『ちょっと待ってくれたら…大丈夫だと思う…』
ザック「最初からそう言えばいいんだよ。」
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Runa - ザックがさらに可愛く見える作品で最高です!!!続き待っています! (2022年10月8日 21時) (レス) @page45 id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
サクシャ - 絵上手!うごメモですか? (2020年11月11日 22時) (レス) id: e642cc44be (このIDを非表示/違反報告)
サクシャ - あ〜もうエディが可愛い。最近寒いので体調崩さないように気をつけてください!エディも冬様も!(エディレス希望!) (2020年11月11日 22時) (レス) id: e642cc44be (このIDを非表示/違反報告)
yun - ツンデレは神!!!!!!!!!!!!!!!!! (2020年8月10日 9時) (レス) id: 8a754b2ce8 (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - ザックめっちゃ可愛い!!!!!!!!!!続き楽しみすぎる♪ (2019年8月27日 13時) (レス) id: 52964e3ed7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冬乃 | 作成日時:2018年7月21日 23時