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36.B3 10 ページ40

キャシー「だって、強制ゲームオーバーですもの。でも、ザックはまだまだ余裕そうだし、仕方がないから…、今から、もっと強力なガスをプレゼントしてあげる。特別よ?だって毒ガスってすっごく高いんだから。この贅沢な罪人ども!さぁ、苦しんで頂戴ね!」



しばらくして、少し色のついたような別のガスが流れてきた。



『(…あれ、この匂い知ってる………)』



ザック「あああ!ここまで来たんだから開けろよ!」



ザックはガンっと機械を蹴った。



ザック「(ああ、くそ…!……………このままじゃ、死ぬ)」



イライラしているザックにドロシーはゆっくりと立ち上がりながら話しかける。



『ザック』



「んだよ」



『お姉ちゃんとザックの約束ってここから出ないと叶わないんだっけ?』



ザック「お前とのじゃねぇのかよ。」



『答えて…?』



ザック「あぁ、そうだよ。俺がここから生きて出ることが最低条件だ!!!」



『そっか…。あのね、助かるかわかんないけど、いい?』



自分との約束より、姉との約束をザックには優先して欲しかった。



だって、私はまだ結婚出来る歳じゃない。ザックと正式に付き合ってるわけでもない。ただ一方的に気持ちを押し付けてるだけのような気がしていた。



ザック「そうだな…どーせ、このままじゃ死ぬ。なんだっていい、やれよ!」



ザックはやけくそになりながら言った。



『うん…』



このガス…きっと可燃性だ。このガスの匂いを知ってる。



そう言えば、お姉ちゃんと一緒に読んだ科学の本に書いてあったな…



リモコンから電池を抜き出し、さっき見つけた針金を巻き付ける。そこにタオルを置いて固定して壁際にそっと置いた。



ザック「それ、なんだよ。」



嫌な予感がしたのか、ザックは険しい顔をしている。



『爆弾だよ、これが上手いこと爆発したら出られると思う…』



ザック「あぁ?!んだよそれ、死ぬじゃねぇか!」



『だから隠れよう!2人だけの密室空間に!』



ザックの手を引いて大きな金庫まで走っていく。



ザック「おい、こんな狭いとこ入んのか!?」



『え?お年頃の女の子と密着するのが恥ずかしいって?』



ザック「黙れ」



早くしないと爆発しちゃうね。と急かせば怒った顔して入ってくれた。



ザック「おい、もうちょい離れろよ!」



『やだ離さない…』



グリグリとザックの胸に顔を埋める。



『私、今死んでもいいくらい幸せだよ。私のこと、殺したくなる?』

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Runa - ザックがさらに可愛く見える作品で最高です!!!続き待っています! (2022年10月8日 21時) (レス) @page45 id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
サクシャ - 絵上手!うごメモですか? (2020年11月11日 22時) (レス) id: e642cc44be (このIDを非表示/違反報告)
サクシャ - あ〜もうエディが可愛い。最近寒いので体調崩さないように気をつけてください!エディも冬様も!(エディレス希望!) (2020年11月11日 22時) (レス) id: e642cc44be (このIDを非表示/違反報告)
yun - ツンデレは神!!!!!!!!!!!!!!!!! (2020年8月10日 9時) (レス) id: 8a754b2ce8 (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - ザックめっちゃ可愛い!!!!!!!!!!続き楽しみすぎる♪ (2019年8月27日 13時) (レス) id: 52964e3ed7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冬乃 | 作成日時:2018年7月21日 23時

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