女だけど太宰として生きてやるっ！【文豪ストレイドッグス】

バーでの出来事 ページ3

何となく何時ものバーへ来た


マスターに蟹缶と何時もの酒を注文するとすぐに出てくる




『もう６年も経ったのか…』




成り代わって、太宰治となってもう６年もの年月が過ぎた


此の６年間、本当に辛かった…ワケではなく、原作にないからつまらなかった


任務等は自前の運動神経と頭脳を使い、部下を巧みに操りやっと、やっと幹部迄上り詰めた


私は原作の太宰とは全然違う太宰となった


まずは太宰と共に双黒と呼ばれている中原中也だ


私は彼と仲はいい方


まあたまに殺されかけるけど


お巫山戯はよくするね


そして芥川龍之介、彼を拾い助けた後、あまり厳しくせず訓練した


その甲斐あって、彼は部下を引き連れポートマフィアの立派なサポート戦力となった


これだけでももう未来は少し変わるだろう




『本当に変えてもいいのかな…』




そんな事を考えているとバーの入り口に見慣れた姿が入ってきた




『やァ、織田作』




彼、織田作之助は手を掲げ、私の隣に座った


無言で蒸留酒を受け取り、訊ねてきた




織田「何をしていたんだ？」


『思考だよ。哲学的にして形而上の思考さ』


織田「それは何だ？」




私は少し考えてから答えた




『世の中の大抵のことは、失敗するより成功するほうが難しい。そうだろう？』


織田「そうだ」


『じゃあ私は自 殺ではなく、自 殺未遂を志すべきなのだ！自 殺に成功するのは難しいが、自 殺未遂に失敗するのは比較的容易い筈だ！そうだろう？』




私は今までの中で数々の苦のない自 殺を試してきた


もちろん失敗ばかりだけどね


前世では自 殺なんて嫌だって思っていたが、案外やってみるとやめられない


それに……いろいろと矛盾するが、またあの世界に戻れるかもしれない


原作とは自 殺の理由が違ってきたね


その後、洗剤のソーダ割りや任務での失敗の話などに花を咲かせた

傷の理由とひとつの決意→←目が覚めると

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