100. 福岡での俺 N side ページ10
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『つーか、福岡の病院はどーだったの？』
二宮「え…、…何で(笑)」
『ちょっと気になっただけ。』
二宮「急に？(笑)」
『いや、別に(笑)。ただ、校長が決めた事なら何かしらの理由があったんだろーなって。』
おじさんは安定の酔いつぶれで。
お酒には強い方の翔ちゃんも、いい感じに酒が回ってきて。
こういう時の翔ちゃんって、痛いとこついてくるっつーか…。
なーんかいつもより勘が良くて、嘘ついてもすぐバレんの(笑)
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だから…
全てを話した。
"過去の忘れ物" を取り戻してこい。
っていう、校長が出した俺への宿題から。
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半年前。
福岡に着いたばっかの俺に声をかけてきた女。
年齢は俺と同じくらい？
？「…あの、…二宮さん、ですか？」
Aよりずっと大人なのに。
弱々しい声で、泣きそうな顔して。
俺の名前を呼んだんだ。
二宮「はい、そーですけど？」
「はじめまして。和久井総合病院の和久井まなです。」
二宮「どーも。あの、…院長のお孫さん？」
まな「はい、お迎えにあがりました。」
校長から聞いてたのは、福岡の病院って事と、その病院の名前だけ。
あとは、勘だけど…。
何となく小児科だろーなって思ってたら案の定。
＊「あたらしーせんせー？」
☆「かっこいー♡」
和久井さんに着いてきたはいいけど…。
総合病院とはいえ、でか過ぎだろ(笑)
反応はウチの女子生徒と同じなのに、見た目も中身も当然ちっせぇ子ばっか。
でも…。
まな「こら、廊下は走らない！」
…きっと。
元気そうに廊下を走ってる男の子も。
俺を見てキャッキャ騒いでる女の子も。
でっかい爆弾を抱えてるんだと思う。
二宮「和久井さん。」
高校ほど人数はいないけど。
その分、ここにはいろんな子がいる。
まな「はい？」
二宮「まず院長に挨拶しに行くわ。」
まな「分かりました。」
そのうち俺は、何人の子を救えるのだろうか。
東京から出てきといて、俺に出来る事なんてあんのかな。
二宮「ありがとう。」
まぁ、半年間あるし。
ゆっくり見つけていこうかな。
……俺に出来る事。
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卯奈(プロフ) - キュンキュンして微笑ましいお話でした。とても面白かったです！だけど潤くんはどうなったのですかね？ (2018年4月7日 23時) (
レス) id: 2ee62e6d6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ame | 作成日時：2017年2月9日 14時
